オデッセイからPS4まで歴代56機種を集めた『ゲーム機ヒストリー 1972-2014』。試遊も実施

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長崎のハウステンボスで常設展示が始まったゲームミュージアムより。歴代の家庭用ゲーム機を一堂に展示する『ゲーム機ヒストリー 1972-2014』では、世界初の家庭用ゲーム機として1972年に発売されたオデッセイから最新のプレイステーション4まで、これまで発売された家庭用ゲーム機56機種を展示しています。
展示は時代によって大きく8つに分かれており、それぞれのショーケースではゲーム機本体と簡単な解説や発売時期、当時の価格といった情報に加え、その時代を代表する名作タイトルの映像が流されていました。また、当時の世相を示すキーワードも併せて示します。

一部のハードは入手が難しくなっていることもあり、すべての機種を網羅するとまではいかなかったそうですが、海外のハードも含めて家庭用ゲーム機の進歩を俯瞰できる展示です。(PS4が最新でXbox Oneが存在しないのは、国内ではまだ発売されていないため)。

ゲーム機の変遷を一度に、しかも実物で見られることで、ゲーム機に対する各メーカーのスタンスや時代に合わせたゲーム機の有り様が一望できる点に価値があります。また、ある程度予備知識を仕入れていけば、資料としても楽しめる仕上がりです。人によっては、このメーカーからこんな機種が出てたのか!と新たな発見もあることでしょう。

世界初の家庭用ゲーム機、オデッセイ(1972年)。後ろに見える透過シートをテレビにかけて、チップやサイコロを使って遊びます

ファミコンより前に任天堂が世に出したテレビゲーム機、カラーテレビゲーム15(1977年)。本体に15種類のゲームを内蔵していました。同年、6種類のゲームが入った廉価版として、カラーテレビゲーム6も発売しました

Atari 2600(1977年)。ビデオゲーム黎明期にロムカートリッジを採用し、コントローラのコネクタはいわゆる「アタリ規格」として後々まで使われました

ぴゅう太(1982年)。パソコンとしても使えるゲーム機という、ある意味時代を先取りしていたハード。G-BASICという言語でゲームを自作することもできました

Vectrex(1982年)。ベクタースキャン方式で画面を描画する珍しいタイプのゲーム機。独特の描写で今なお根強いファンが存在します。日本では光速船という名前で1983年に発売されました

メガドライブ(1988年)。多数の周辺機器を用意し、様々なメディアに対応できる拡張性を備えていました。写真はスーパー32XとメガCDを装着しているところ

バーチャルボーイ(1995年)。据え置きゴーグル型の3Dゲーム機。発売当時のセールスは不振でしたが、それは3D体験の魅力を既存のメディアで伝えきれなかったことが一因になったからとも言われています

Xbox(2001年)。いわゆる洋ゲーが多く発売され、日本では『鉄騎』などカルト的な人気のあるゲームをラインナップしていました

各ショーケースには、その時代を代表する複数の名作の映像が流れています。写真はグランディア(1997年)

個人的には、1970〜80年代にかけて登場した、おもちゃとコンピュータを掛け合わせたレトロフューチャーな雰囲気の機種に魅力を感じました。

なお、展示機種の一部は試遊可能です。取材当時に試遊可能だったタイトルはボンバーマン(ファミリーコンピュータ)、不思議のダンジョン2 風来のシレン(スーパーファミコン)、What's シェンムー 〜湯川元専務を探せ〜(ドリームキャスト)、塊魂(プレイステーション2)、バイオハザード4(Wii)。試遊可能なタイトルは変更される可能性があるとのこと。

試遊機のひとつはAV仕様ファミコン(ニューファミコン)