サッカー・アジアチャンピオンズリーグで中国の広州恒大は12日、アウェイで横浜F・マリノスと戦い、引き分けた。日中サッカー界のあいだにはポスターなどの宣伝戦略においても大きな「差」があることを感じたとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 サッカー・アジアチャンピオンズリーグで中国の広州恒大は12日、アウェイで横浜F・マリノスと戦い、引き分けた。中国メディア・南方都市報は13日、「敵地」である横浜の街に多数掲示されたマリノスのポスターから、日中サッカー界のあいだにはポスターなどの宣伝戦略においても大きな「差」があることを感じたとする記事を掲載した。

 記事は、2年前から試合ごとにポスターを発表するようになった広州が、横浜に乗り込む前にもポスターをネット上に掲載したと紹介。広州の取り組みは、毎回工夫を凝らしたデザインが考えられ、メディアにも取り上げられ、ほかの国内クラブチームも真似するほどの影響力を持っているとした。

 しかし一方で、それは「より正確に言えば、単にウェブ上で転載される画像」であると断じた。

 そして、横浜にあるコンビニエンスストアでは常にマリノスの試合ポスターが掲示され、そこには1カ月の試合スケジュールが書かれ、中村俊輔選手をはじめとする選手がひときわ目を引くようになっているとした。また、横浜駅にも壁や柱のいたる所にポスターが掲げられていたと紹介した。

 記事はさらに、日本の公共の場所ではサッカー以外にもバスケットボールや野球のポスターが数多く掲示されているとしたうえで、「これらに対して、中国サッカーリーグのインターネットポスターは自己満足に過ぎず、公共の宣伝とは言えない」と評した。

 また、日本のクラブはプロ化のベースとなるコミュニティ化を重視し、ポスターなどの宣伝活動に当然のようにコストを費やす一方、中国のクラブは外国人選手の獲得や選手へのボーナスにばかり費やしていると指摘した。

 そして、日中両クラブのポスターにおける「差」は、簡単そうでなかなか埋まらないかもしれないと結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)