お酒を飲むとすぐに顔が赤くなる人は要注意!―高血症のリスクが高い 韓国調査結果

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お酒が入るとすぐに顔が赤くなってしまう人、いますよね。こういう人はただお酒に弱いだけというわけではなく、アルコールが原因となる高血圧症になりやすいという気になる調査結果が報告されています。

韓国の忠南大学による調査によると、お酒を飲んですぐに顔が真っ赤になる人は、週に4杯以上飲むとアルコールによる高血圧症になるリスクが高まるといいます。

同大学医学部のヨング・サン・キム博士による調査では、お酒で顔が赤くなる人、ならない人、お酒を飲まない人を含めた1763人の韓国人男性の高血圧症のリスクを調べました。すると、“顔が赤くなる人”が週に4杯以上飲んでいる場合、高血圧症になるリスクはお酒を飲まない人より2倍も高いことが明らかに。

“顔が赤くならない人”の場合、週に8杯以上のお酒を飲むと高血圧症になるリスクが上がるそうです。

この差は、年齢、BMI値、運動量や喫煙の有無などの要因を考慮しても明らかでした。

お酒の飲みすぎが高血圧症をもたらすことは知られていますが、お酒で顔が赤くなってしまう人は少ない酒量であってもそのリスクが高いことがわかったのは今回の調査が初めて。

顔が赤くなるのは、アルコールを代謝する際に発生するアセトアルデヒドを遺伝的にうまく分解できないためです。
研究者は、アトアルデヒドが肌と体の末端部の血管を拡張させ、体内器官へ送られる血液量が減少、それを補うため体はホルモンを分泌、これが血圧を上げる結果となっているのではと推測しています。

血圧症は、心臓系の疾患や脳卒中のリスクも高めるため、顔がすぐに赤くなってしまう人はお酒の量を控えたほうが良いとキム博士は勧めています。

参考:Red Face May Reveal Drinking Dangers
http://www.livescience.com/41338-asian-flush-hypertension-risk.html