鉄道地下化でシモキタ周辺に商業・住宅・文化の新ゾーン 小田急電鉄が発表

写真拡大

 小田急電鉄が、小田急小田原線の下北沢駅周辺(代々木上原駅〜梅ヶ丘駅間)に関する再開発の概要を発表した。鉄道地下化による連続立体交差事業と複々線化事業に伴い、東北沢と下北沢、世田谷代田の各駅の鉄道跡地に「文化発信ゾーン」「シモキタショッピングゾーン」「世田谷ライフ発信ゾーン」の3つのゾーンを配置するという。

シモキタ周辺に商業・住宅・文化の新ゾーンの画像を拡大

 ゾーニング構想「シモキタ・スタイル」の対象となるのは線路跡約2キロメートルで、面積は約2万7,500平方メートル。「にぎわいや回遊性、子育て世代が住める街、文化」をキーワードに、東北沢駅周辺の「文化発信ゾーン」には既存の街の個性・雰囲気と融合する上質なライフスタイルを重視した施設を計画する。下北沢駅周辺の「シモキタショッピングゾーン」は、今後整備される下北沢駅と駅前広場との連続性、駅からの回遊性を高める多様な店舗を展開。また、世田谷代田駅周辺は「世田谷ライフ発信ゾーン」と位置付けて、緑と環境を意識し子育て世代をはじめ多世代に支持される上質な住まいなどを配置する。

 駅周辺を中心としたゾーンごとに特色を持たせるとともに、世田谷区が整備、維持管理する緑豊かな通路や緑地・小広場、駅前広場にも配慮するという。「シモキタ・スタイル」の工期については、連続立体交差事業と複々線化事業の進捗を踏まえ、今後決定される予定だ。