韓国の独立運動家やその子孫で構成する団体「光復会」は21日、安倍晋三首相や菅義偉官房長官が妄言を繰り返しているとして、日本政府を糾弾する抗議集会を、ソウルの日本大使館や釜山などの日本領事館前で22日に同時多発的に行うと発表した。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国の独立運動家やその子孫で構成する団体「光復会」は21日、安倍晋三首相や菅義偉官房長官が妄言を繰り返しているとして、日本政府を糾弾する抗議集会を、ソウルの日本大使館や釜山などの日本領事館前で22日に同時多発的に行うと発表した。複数の韓国メディアが報じた。

 同団体は、安倍晋三首相が「韓国はただの愚かな国」と発言したことに続き、菅官房長官まで伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)を「犯罪者だ」と述べるなど、相次ぐ妄言に悲しみ嘆いていると主張。「日本の首相や官房長官が吐き出す一連の妄言は、あなたたちの祖先が日帝強占期に行ったことのように、韓国を冒涜(ぼうとく)し、安義士を侮辱し、国民の自尊心まで蹂躙(じゅうりん)する蛮行だ」と批判した。

 同団体はまた、安重根について中国政府が19日に「歴史上著名な抗日義士」との考えを明らかにしたことから、「中国政府も認めた安重根義士」と説明。日本にも安重根を心から理解している人はいるとし、日本の閣僚による妄言は日韓関係を破たんさせるだけだと主張した。

 デモはソウルの日本大使館前や、釜山や済州島の日本領事館前で行う。日本大使館に謝罪を求める抗議文を渡す計画もあるという。

 同団体が批判する安倍首相の発言は、週刊文春最新号の記事が元になっているものとみられる。記事は韓国で反発が広がったが、日本外務省は記事の内容は事実ではないと説明している。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)