AKBグループ初の試みとなった「ドラフト会議」。指名には、各チームのカラーが表れていた(写真中央は、須藤凛々花)

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11月10日、プロ野球と同じグランドプリンスホテル新高輪で行なわれた「AKB48グループ ドラフト会議」。

全国オーディションで選ばれた29名の候補生のなかから、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の全10チームが「欲しい人材」を指名。競合によるくじ引き抽選あり、チーム同士の心理戦ありと、本家のドラフト会議さながらの緊張感あるイベントとなった。

3チームが1位指名で競合した結果、チームNが交渉権を獲得した偏差値67の才女・須藤凜々花(16歳)、チームA1位指名の“リアルあまちゃん”こと青森県出身の西山怜那(12歳)、島根県から初のグループメンバーとなったチームKII1位指名の神門沙樹(17歳)らがすでに話題となっているが、ここで各チームの全指名者を見てみよう。

■チームA(キャプテン・横山由依)

1位 西山怜那(青森県/12歳)

2位 田北香世子(千葉県/16歳)

■チームK(キャプテン・大島優子)

1位 後藤萌咲(愛知県/12歳)

2位 下口ひなな(千葉県/12歳)

■チームB(キャプテン・梅田彩佳)

1位 横島亜衿(愛知県/13歳)

2位 川本紗矢(北海道/15歳)

■チームS(キャプテン・中西優香)

1位 松本慈子(大阪府/13歳)

■チームKII(キャプテン・高柳明音)

1位 神門沙樹(島根県/17歳)

2位 高塚夏生(大阪府/13歳)

2位 鈴木寧々(東京都/17歳)

2位 荒井優希(京都府/15歳)

2位 惣田紗莉渚(埼玉県/20歳)

■チームE(キャプテン・松井玲奈)

1位 小石公美子(兵庫県/18歳)

2位 高寺沙菜(京都府/14歳)

2位 福士奈央(栃木県/14歳)

■チームN(キャプテン・山本 彩)

1位 須藤凜々花(東京都/16歳)

■チームM(キャプテン・島田玲奈)

1位 武井紗良(大阪府/15歳)

■チームBII(キャプテン・上枝恵美加)

1位 磯佳奈江(茨城県/20歳)

2位 内木 志(滋賀県/16歳)

■チームH(キャプテン・穴井千尋)

1位 山本茉央(福岡県/17歳)

地元メンバーを指名したチームHやチームM、小学生を指名し、チームの将来を見据えた補強をしたチームK、少数精鋭主義のチームS、チームNなど、指名には各チームのカラーが表れている。

そのなかで目を引くのが、5人という最多指名をしたSKE48チームKII。その理由とは? AKB48グループに詳しいライターの関根弘康氏が明かす。

「チームKIIは48グループで今、もっともチーム状態がいいと言われています。さらに先月の神戸コンサートで、SKE48研究生の中で、いちばん勢いのある山田みずほが加入。ファンの間からは『なぜ、こんなに指名した?』という疑問の声も上がっています。

ですがその理由はKIIのチーム事情にあると思います。 KIIは48グループ最年長27歳の佐藤実絵子を筆頭に、26歳の加藤智子など平均年齢が高い。今のいい状態がいつまで続くかわからないのです。即戦力は必要ないかもしれないですが、この先を考えてKIIイズムを伝えられるメンバーが欲しいわけです。

またKIIは、入った当初はあまり期待されていなかった、いわゆる叩き上げのメンバーが多い。必死な姿を見せるドラフト生を見て、放っておけなくなってしまったのではないでしょうか? 最終的にリーダーの高柳明音が、指名されなかったメンバーに向かって『もう全員ウチに来なよ!』って、言うんじゃないかとドキドキしてました。

指名した5人は1位の神門をはじめ、将来性に期待するメンバーばかり。そして今のKIIは自分でポジションを勝ち取った須田亜香里や柴田阿弥など、お手本となるメンバーも多い。もちろん現在のメンバーはドラフト生にポジションは譲らないと闘志をメラメラ燃やしています。KIIはこれからさらに面白くなっていくでしょうね!」

各チームのキャプテンらは16日から18日にかけて、全国各地の指名メンバーの自宅を訪問。それぞれの思いを伝え、年内のチーム加入に向け動いている。今までとは異なるドラフト生が入ることによって、48グループはさらなる進化を見せてくれそうだ。

(撮影/佐賀章広、武田敏将)

■週刊プレイボーイ48号に「AKB48グループ ドラフト会議」の番記者座談会&須藤凛々花インタビューを掲載