30代サラリーマンが知っておきたいお金の話(3) 「日本の年金制度について知らないと!」

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学生時代からの親友である、大企業のバリバリ広告マン「周ちゃん」と、キレキレ公認会計士「えーちゃん」が飲み屋で何やら話をしている。今回はその3回目。確定拠出年金について話をきいていたら、やはり日本の年金制度を知らないと話にならないということに…。



[前回の記事]
●資産運用とアベノミクスについてまずは考えてみた
●そもそも確定拠出年金ってなに?

広告マン・周ちゃん(以下、周ちゃん) こないだの参院選、自民党圧勝だったな。アベノミクスにはずみがつくのかなぁ。まぁ、俺らが熱く語ってる年金制度もしっかり安心な仕組みにしてもらいたいよな。で、俺の直近の心配事の確定拠出年金をやっつけねば。

会計士・えーちゃん(以下、えーちゃん) 確定拠出年金の前に、そもそも年金制度って理解してる?

周ちゃん えーと……、バクッとは掴んでるつもりだけど…

えーちゃん まず、日本人がみんな入ってる年金が国民年金でしょ。
 国民年金の上に国の制度で厚生年金っていうのが乗っかってて、サラリーマンは全員入ってるんだけど、これは、給料の額面によって一定利率が厚生年金に支払われていて、年金に上乗せされて返ってくるものだね。

周ちゃん そうそう、厚生年金保険料ってのが給料の額面からすごい差し引かれてる!あれヤダよな〜。

えーちゃん で、そのまたさらに上に乗っかってるのが、企業年金で、確定拠出は企業年金の一種だね。国民年金が一階部分、厚生年金が二階部分で、企業年金はその上に乗っかってるから三階部分って言われるね。
 企業年金というのは、退職金の積み立てだという意味で思っておけばいいよ。
 そもそも企業年金という仕組みが会社にあって、年金をもらえる人は、会社員の半分もいないんだよ(*)。企業年金がある人は、あるってだけで自分は恵まれてると思わなくちゃ(笑)。

[参考]日本の年金制度のあらまし(厚生労働省より)

(*)厚生年金加入者3504万人のうち企業年金制度が勤務先にある会社員は1682万人
「金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術」p86

周ちゃん あ、そうなの? それすごい初耳!何か、年金の全部が資産運用の結果で変わるみたいに思ってたけど、じゃあ厚生年金の部分への影響はなく、プラスアルファである企業年金の部分で、確定給付か確定拠出かとかで俺はナーバスになってたってわけか。

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