米ITC、特許侵害でiPhone 4の販売差し止める最終判断、Appleの損害は?
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差し止め対象は、iPhone 4 (AT&Tモデル)、iPhone 3GS (AT&Tモデル)、iPhone 3 (AT&Tモデル)、iPad 3G (AT&Tモデル)、iPad 2 3G (AT&Tモデル)の5製品。これに用いられている部品が、”348特許”と呼ばれるCDMA通信システムにおけるエンコーディング/デコーディングTFCIに関する特許を侵害しているとITCは認定した。「米国において348特許が有効であることをSamsungが証明したのに対して、Appleによる適切な反証がなされなかった」(ITC)。
排除命令が発効した場合のAT&TおよびAppleが被る損害については、対象機種がいずれも旧モデルであることから限定的という見方が大勢だ。Forbesの取材に対してPiper JaffrayのGene Munster氏はAppleの損害を売上げの1%に相当する6億8000万ドルと推測する。差し止め対象機種の中で今も販売量が多いのはiPhone 4のみであり、3月期はAppleの売上高の8%だった。6月期、9月期には、その割合がさらに下がり、AT&T分は1%程度と見る。またITCの最終判断とは別に、次期iPhoneと噂されるiPhone 5Sの発表に向けてAppleがiPhone 4の在庫を整理しなければならないタイミングであることも指摘している。