夢に見た未来世界ももうすぐそこ？ スマホ家電の可能性
お気づきになりませんか？なんでも便利に改造するのがお得意な日本人ですが、意外と「スマホ対応の家電」は少ないのが現状なのです。
■時代はグローバル化。
このままでは終われない日本企業実はスマホ家電の開発を阻んでいたのは、約50年前に施行されたという電気用品安全法（以下、電安法）。
火災や感電の防止のために設けられたものですが、スピーディーな商品開発が命の家電業界にとって、50年前にできた法律はさすがに古すぎます。
昨年9月にはパナソニックがこの電安法に触れるという理由で、新製品のスマホによる遠隔操作機能を削除するという事態に。
このほか「システムの一部ならOK」というよく分からない規定もあり、基準があいまいだと以前から問題を指摘されていたようです。
■時代はグローバル化。
このままでは終われない日本企業最近の家電業界は韓国や中国に圧倒され、日本メーカーの業績は悪化する一方です。
そこでようやく経産省が規制緩和の検討を始め、今年3月にはその方向性が示されることになりました。
いよいよスマホ家電が導入されます。
さて、どんな未来世界が待っているのでしょうか。
■外出先からお掃除OK？現在発売中のスマホ対応掃除機には、内蔵カメラで室内の画像を撮影し、スマホに送信してくれる機能があります。
一人暮らしの女性やペットを飼ってる人にも安心の機能ですね。
この掃除機は、スマホの画面を見ながら室内の場所をタッチすると、自動的にお掃除してくれるそう。
帰宅したらお部屋がきれいになってるなんて、まさに魔法のようですね！■サイトのレシピをそのまま再現？炊飯器やオーブンレンジにスマホをタッチすると、レシピ通りの焼き方や炊き方をしてくれるという調理家電も登場しています。
料理が苦手な私は、そのうちスマホの画面を押すだけで料理が目の前に！ なんて夢のような世界を思い浮かべてしまいます。
■テレビ番組の見逃し撮り逃しは、もう過去のこと!?パソコンや従来の携帯電話ではすでに対応していましたが、新たにスマホ対応の録画機器も発売されています。
外出先から録画予約の確認、追加や、キーワード検索ができるなど、もはや「見逃した！」という言葉は過去のものになりそうです。
■かえってガラパゴス化するのでは？ という懸念もその他、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、健康機器などもスマホ対応の機種が続々と登場する予定です。
しかしその一方で、やはり心配する声もあがっています。
「セキュリティセキュリティー対策は万全なのか？ 他者に遠隔操作される恐れは？」「いらない機能で値段が高くなるのでは？」「ソフトのアップデートなど面倒だし、メーカーやスマホに依存した家電はいやだ」こうした声には、もっともだとうなずけます。
また、きめ細かいサービスでかえってガラパゴス化が進むのでは？ といった声も聞かれます。
今まで改良と改善で進化を続けてきた日本の家電メーカー。
今回の電安法の規制緩和が、停滞した日本の家電業界におけるの起爆剤になってくれることを期待したいですね。
