例えるならば、“たこ焼きのミルフィーユ”だろうか。

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つい最近、自宅の近所にたこ焼きチェーン店「築地・銀だこ」がオープンしたのだけど、美味しいですねぇ。店の前を通り過ぎると、そのつもりも無かったのに思わずフラッと立ち寄ってしまう。そして、買ってしまう。もう、それを一日の夕飯代わりにしてしまう勢いで。
たこ焼きは、もはや“ご飯”。私の日常では、そう定義しても過言ではないです。

しかし、たこ焼きはスイーツでもある模様。洋菓子の製造販売を行なっている「瓢月堂」が10月1日より発売している『たこパティエ』は、まさに“たこ焼き”と“洋菓子”の融合。いわば、“たこ焼きスイーツ”なのです!
では、詳細についてのご説明を。まず、ベースはパイだそう。そして、その上にソース、アオノリ、カツオ節、マヨネーズがトッピングされている。こうして、たこ焼きの味を再現してみせた。
そして、ここからが新しい。“たこ焼き風味”の上にキャラメルでコーティングしたクルミとざらめを加え、“洋菓子風味”をアクセントとしてプラス。

この組み合わせだと、どんな味になると思います? 私には、想像もつかないのだけど……。
「スイーツとして商品化しましたので『スイーツです!』とお答えしたいのですが(笑)。実際は、食べ始めにたこ焼きの、そして後からスイーツの味がやって来る“たこやき味のパイ”となっております。香ばしいたこ焼きとサクサクのパイが融合した、新食感のスイーツです」(同社・担当者)

ちょっと、興味が湧いてきません? 何しろ、“たこ焼き”と“洋菓子”の融合なんて体験したこと無いんだもの。……ってなわけで、例によって取り寄せてみました!
まず驚きは、そのパッケージ。何というか、コテコテじゃないのです。あの“たこ焼き感”が無い。
「B級グルメっぽさを払拭するため、一目で『おいしそう!』と感じるようパッケージ全体をシズル感のある写真で包み込み、商品クオリティの高さを訴求しました」(担当者)

なるほど。そんなイメージ戦略も踏まえ、いよいよ行ってみましょうか! さて袋から取り出してみると、匂いは確かに“たこ焼き風味”。……でありながらトッピングされたクルミ辺りからは洋菓子のイメージも漂う。
じゃあ、いただきます! ……口の中に広がる、たこ焼き風味。ソース、アオノリ、カツオ節、マヨネーズも、紛うことなき「たこ焼き」であった。
と思いきや、その1秒後に間髪入れずに甘みがやって来たぞ。これぞ、キャラメル効果だな? そして、歯応えは完全にパイなんです。サクッ、サクッと、心地良く食べ進めることができる。

結論としては、たこ焼きの味はする。が、カテゴライズとしては間違いなくスイーツ。これが、噂の“たこ焼きスイーツ”ですか!
「『大阪を代表するお土産となる商品を生み出したい!』という思いがあり、そこで選んだのが大阪庶民の味『たこ焼き』でした」(担当者)
パティシエが「たこ焼き」をイメージして完成させたのが、今回の“本格たこやきスイーツ”『たこパティエ』なのだ。「B級」なのに「本格」。なぜなら、スイーツだから。実際に食べていただければ、この方程式には納得です。

同社に寄せられた反響には、その本格っぷりが確実に表れていて。
「『後を引きついつい食べ過ぎてしまう』、『おしゃれ!』、『たこやきのミルフィーユ!』、『まさにたこ焼きをサクサク食べている感覚』といったお声を、今までにいただきました」(担当者)
あぁ、良い表現をいただきました。“たこ焼きのミルフィーユ”ね! そうそう、そんな感じなんです。

そんな『たこパティエ』は、新大阪駅と大阪駅のJR駅構内にある土産店やコンビニで発売されており、今後は関西地区の他駅での販売も予定されているとのこと。また、同社のホームページにて通信販売も受け付けられている。価格は、6個入り525円、12個入り1,050円、18個入り1,575円(全て税込み)。
「多い日には、1日で2500箱を売り切ったこともあります」(担当者)

では最後に、商品名の『たこパティエ』の由来について。これは、「たこ焼き」と「パティシエ」を組み合わせた造語だそうです。
きっと体験したことのない味だと思うから、興味のある人はチャレンジしてみますか?
(寺西ジャジューカ)