懐中電灯で、車のエンジンを始動!

写真拡大 (全2枚)

震災以来、その重要性を再確認した懐中電灯。私も自室のすぐわかる場所に置いてありますよ? いざという時に、活躍することは間違いないでしょう!

では、こんな“いざという時”は? 例えば、キーを回しても車のエンジンがかからない時。さぁ、困ったぞ。
……そんな時も、懐中電灯がいいらしいんです。株式会社プロテクタが9月1日より発売している『レスキューライト LIFE LINE』は、正真正銘の懐中電灯。だが、それだけではない。なんとこのアイテム、バッテリーの電圧が低下した車のエンジンを始動させることもできるらしいのです。

いや、文句なしに重宝しそうじゃないですか。でも「懐中電灯」と「車のエンジン」という組み合わせが、ちょっと唐突に感じるかな……?
「当社と取引のある海外の会社が持つリチウムバッテリーの技術を活用したのが、今回の商品です。かからないエンジンを復活させるバッテリーは既にありますが、それらは重くて大変なんですよね。そこで、バッテリーとライトという親和性の高い組み合わせを思い付きました」(担当者)
そういや、そうだ。この組み合わせは全く唐突じゃなかった。いや、なるほどです……。

では、その性能について。なんと本体が満充電であれば、5〜6台のエンジンスタートが可能だそうだ(オートバイのエンジンにも対応)。しかもアダプターだけでなく車のシガーライターからも充電できるので、いつも満充電で待機していることができる。

じゃあ、純粋に懐中電灯としての使い心地はどうなのだろう?
「確かに市販の懐中電灯よりは大きいですが、車のエンジンを動かすことを想定するならば、これがギリギリの小ささです。単一電池を何本も使用する同サイズの懐中電灯だと、ここまでのパワーはとても一気に流せません」(担当者)
既存のバッテリーチャージャーは重さにして平均15キログラムほどある。一方、この『レスキューライト LIFE LINE』の重量は750グラム。こう考えると、かなりの軽量化に成功していますな……。
「動かさない車はバッテリーが上がってしまいますので、自動車関係のショップのほとんどでは大きなバッテリーチャージャーを使用しています。そんな現場から『こんなコンパクトなものでエンジンを動かせるのか!』と、目新しさによる好反応が今までに寄せられました」(担当者)

そして、主な購入層について。実は、女性による購入も多いそうだ。
「車向けの商品ですし、無骨な懐中電灯ですので、男性による購入ばかりだと思っていました。しかし意外にも、女性からの反響が多いんです」(担当者)
何しろ、使用方法はエンジンと繋ぐだけ。すこぶる簡単なので、女性にも重宝してもらえる商品なのだろう。

ところで、あともう一つ。自動車関連以外でも、ちょっと特別な使い道があるらしいんです。なんとこの懐中電灯にはUSB電源出力が付いており、色々な機器の電源としても利用することが可能。要するにスマホや携帯を、いつでも満充電することができる。またしてもの“いざという時”対応! これは、ふとした日常でも使えそうです。

そんな『レスキューライト LIFE LINE』は、同社の直営店、全国のカー用品店、オンラインショップ等で購入することができる。価格は、ガソリン車2000ccまでの『ライフライン2000』が19,950円(税込み)、3000ccまでの『ライフライン3000』が23,100円(税込み)。

最近のバッテリーは突然電圧が急降下し、エンジンの金縛りも珍しくない。そうなったらバッテリーを交換するのも手だけど、よく考えると2〜4万円くらいかかってしまうじゃないですか。ならば、最後まで使い切りたい!
ちなみに同社は「全部の車の標準装備になるような商品に育てていきたい」と、この懐中電灯に一際力を注いでいる模様。期待のカー用品です。
(寺西ジャジューカ)