尿もれに対しては多くのポジティブなイメージが抱かれているが、中には「尿もれしていることが恥ずかしい」という声も。

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何か「ここぞ!」という事実を発表する際、個人的に多用しているのは「すわりションベンすんなよ?」というセリフ。「ビックリし過ぎて、チビるなよ?」と言いたいわけです。

話は変わるが、聞くところによると女性の“尿もれ”って、そう珍しくないらしいじゃないですか? そんな事実を、少なくとも私は知人女性から聞きました。
そこで、このデータに注目してみよう。ユニ・チャーム株式会社では、女性の尿もれと吸水ケア用品に対する意識と実態を明らかにするため、全国の30〜50 代の尿もれを自覚している女性(吸水ケア用品使用者と代替品使用者)を対象にアンケートを実施したという。

ここで浮き彫りとなった調査結果を見る前に、今回の意識調査が実施された趣旨についてご説明したい。
実は尿もれは、40 代以上の女性の3 人に1 人が経験していると言われているらしい。しかし、やはり人に相談することができず、女性の間でも話題になりにくいという。そのため、尿もれの改善方法についてもなかなか広まらないのが実状だった。
結果、尿もれに対応したケア用品(吸水ケア用品)の存在を知らない人や、知っていても手に取るのに抵抗感があり、生理用ナプキンやおりもの専用シートなどの代替品で対処する人が多くいるのが現実となっている。しかし、吸水に特化していない代替品だと吸水するべきもの(経血やおりもの)が違うため、水分の後戻りによる肌のかぶれなどが起きやすく、悪化してからクリニックに相談に訪れる人も多い。
そこで今回の調査で吸水ケア用品の使用者の声を集め、その効果や感想を明らかにしたのだ。
「そうすることで少しでも多くの方々に実践していただき、尿もれに対する悩みが改善することで、本来の自分らしさ、女性らしさを取り戻していただけることを願っております」(同社・担当者)

そんな同社の思いを踏まえ、第一の設問から。「尿もれが気になることが多いシーンについて」尋ねてみたところ、結果的に最も票を集めたのは「長時間の外出のとき」(57.6%)という回答であった。また「外出先でトイレの場所がわからないとき」も56.9%と続いており、外出先での不安が高い実態が浮かび上がっている。

そんな切実な現実を踏まえ、2つ目の設問はコチラ。「尿もれのイメージ」について、皆さんに尋ねております。
結果、上から「ライナーやパッドで上手にケアしたほうがよい」(62.2%)、「トレーニング・体操をすれば改善するもの」(37.6%)、「出産経験があるからやむを得ない」(35.9%)というトップ3に。
どうやら「ライナーやパッドで上手にケアしたほうがよい」という前向きなイメージが最も多かった模様。しかし「尿もれしていることが恥ずかしい」(26.3%)というネガティブなイメージも約3割の人が回答しており、抵抗感はあるものの、対処法に対しては意識が高い実態が読み取れています。

では、ここから一段階進んでみましょうか。日常生活で尿もれを自覚している人に「吸水ケア用品を使用して改善された悩み」に関して尋ねたところ、「長時間の外出のとき」回答が74.8%で最も多い結果となっている。次いで「外出先でトイレの場所が分からないとき」(63.1%)という回答もトップ2に挙がってきており、まさに第一の設問で明らかとなった「外出先での悩み」が解消されていることが判明しました。
また「吸水ケア用品を使用した感想」を尋ねたところ、約半数が「もっと早く使っていればよかった」(45.7%)と回答。特に「尿もれ現象が現れて1年以上経過してから吸水ケア用品を使用した人」に限って集計を取ると、80.8%もの票が集まっています。

では、最後に「尿もれが気になる・困ることが多い時期について」を尋ねてみました。結果、「トイレが近くなる冬」が38.1%で1位を獲得しており、「風邪をひきやすい冬場」も3位にランクイン。(2位は30.8%で「においが気になる夏場」)
やはり、冬は尿もれに直結する季節と言えそうです。

……といった調査結果の総括として、医療法人LEADING GIRLS 女性医療クリニックLUNA グループ理事長・泌尿器科医・関口由紀先生よりコメントが寄せられている。
「尿もれは女性にとって誰にでも起こりうる現象ですが、吸水ケア用品の存在を知っていても手に取ることに抵抗感があり、生理用ナプキンなどで代用する人が多いです。代替品は水分の吸収に特化していないため肌に触れる部分がジメジメし、かぶれてしまいます。そういう患者さんに尿もれに特化した吸水ケア用品を紹介すると皆さんその快適さに驚き、かぶれなどの症状も急激に改善します。抵抗感がある方も、まず一度使ってみる事をお勧めします。最近はインターネットで購入する事もできるようですよ」
また、尿もれが多い場合、もしくはたとえ少なくても外出を控えがちなど日常生活に支障をきたしてしまっている人は、泌尿器科へ行ってみた方が良いとのこと。

抵抗感のある人! 多くの女性が悩んでいる問題ですので、ちっとも恥ずかしいことはありませんですよ。
(寺西ジャジューカ)