『新卒のための履歴書』はA4サイズ(赤)273円、A3サイズ(青)315円。

写真拡大 (全3枚)

各企業の採用プレエントリーの開始日がこれまでの10/1から12/1に変わり、短期のインターンシップがなくなるなど、新卒生の就活に大きな変化が現れた2013年度。2014年度も動きは同様で、震災の影響で採用が後ろ倒しになっていた2013年度より短期決戦型の傾向が強まると予想されている。

企業と接触する機会や時間が十分に取れない中で、名刺代わりとして提出する履歴書はこれまで以上に、新卒生の武器として力を発揮するアイテムになったといえる。巷にはさまざまなタイプの履歴書が出回っているが、デザインフィルからは、新卒生たちのための細やかな気遣いが詰まった『新卒のための履歴書』(A4サイズ5枚入り273円、A3サイズ5枚入り315円)が11/14に発売された。学歴・職歴欄に書き忘れしやすい“学歴”があらかじめ印字されていたり、Eメールアドレス記入欄に補助線が引かれていたりと、書きやすく読みやすいフォーマットはもちろんなのだが、画期的なのは要点をまとめた項目やタイトルが付けられる自己アピール欄だ。開発の経緯などを、同社マーケティンググループの中村雅美さんに聞いてみた。  

「昨今、多くの企業が新卒生に求めているのは“積極的な自己PR”“コミュニケーション力”“創像力”と言われています。採用担当者の目に留まる履歴書を書くためには、こうした要素を盛り込んだ自己アピール欄が重要なポイントなのですが、新卒生に必要な内容が盛り込まれていて、効率よく記入できる履歴書がないのが現状です。そこで当社では、従来の履歴書の『自己アピール欄が狭く、充分に書き込めない』『少ないスペースに書き込み過ぎて肝心なことが伝わらない』などの問題点を解決し、新卒生に特化したオリジナルフォーマットの履歴書を開発しました」

開発に当たっては一般に販売されている履歴書のほか、全国の大学指定履歴書を集めてあらゆる履歴書のフォーマットを研究。また、採用担当関係者からも、採用時に聞きたいポイントなどのヒアリングを行って完成したというこの履歴書。中でもほかの製品と差をつけるためにこだわったのは……。

「業界初の『採用担当者が聞きたい18の選択肢』を記入例として盛り込みました。“力を入れて取り組んだこと”“入社後に実現したいこと”などアピールしたい項目を選んで記入することで、自分の得意分野で勝負できます」

アピール項目の下には自己PRで書いた内容を要約するタイトル欄も設けられていて、採用担当者に伝えたいことがひと目でわかるようになっている。そしてもう1つ、新卒生を力強くサポートしてくれるのがこの製品の特設サイトだ。

「この特設サイトでは『新卒のための履歴書』を使いこなす方法を掲載している他、就活応援サイト『マイナビスチューデント』でコラムを執筆中の夏目幸明氏監修による、“業種別書き方見本”や書き方のコツなどのアドバイスも掲載していますので、こちらも合わせてご活用ください」

同じような自己アピール内容なのに書き方としてよい記入例とNGな記入例を比較していたり、エントリーシートと併用の場合の簡潔なアピール文とA3サイズ用の詳細なアピール文で盛り込むべき内容の解説などは、単なる製品紹介サイトとあなどれない充実した内容。文具メーカーならではの“履歴書や封筒へのきれいな記入の仕方”“履歴書の添え状の書き方”など、まさにかゆいところに手が届くコンテンツも必見だ。

履歴書は社会人でいうところの企画書に近い存在でもあると思う。現状(学歴)をデータ化して、企画意図(志望動機)、企画内容&その企画に現実味はあるのかどうか(自己PR)を簡潔にまとめ、プレゼン(面接)に活用する。まとまりのない企画書からスタートした企画は、ユニークなところに着地することもあるが迷走もしやすい。新卒生はこれまでの経験や頑張りをこの履歴書でしっかり味方につけて、ぜひこれからの就活に勝ちに行ってほしいと思う。
(古知屋ジュン)