【中国】習近平氏を総書記に選出!アイ・ウェイウェイ氏「人民は絶望している」

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新最高指導部のメンバーが決定

中国で15日、最高指導部を選出する共産党の中央委員会第1回全体会議(1中全会)が開かれた。胡錦濤総書記(国家主席)に代わり、習近平国家副主席(59)が共産党のトップに選出された。また、新しい最高指導部のメンバーが決定した。

7人からなる新しい常務委員には、習氏と首相候補の李克強副首相(57)が選ばれた。他の5人は以下のとおりである。

Image:Wikipediaより/by Erin A. Kirk-Cuomo

王岐山(64)、劉雲山(65)、張高麗(66)、張徳江(66)、兪正声(67)である(敬称略)。

次期首相や閣僚など政府人事は来年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で決まる。国家主席ポストは全人代で習氏が胡氏から引き継ぐ。

アイ・ウェイウェイ氏が語る

スイスのテレビ局SFのインタビューで、中国の芸術家で政権評論家でもある艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏は、党大会における一連の政権交代について、
「一般市民には何が起こっているのか何も知らない」
と批判。
「中国の国家構造は基本的システムに欠陥がある。共産党は、人民の一部であり、指導部は、人民の代表だとみなされる。だが、今日では、共産党は人民を信用せず、人民が議論に参加したり、政治に関与することを好まない。」
と続けた。
「中国社会の問題は、ただ単に裕福層と貧困層の問題だけではない。問題は、お金のあるなしに関わらず、人々が将来に夢や希望を抱けるか。人民は絶望している。」
と艾未未氏は語った。

習氏は1中全会で、人民にむけて国の再建の間の忍耐に対し、何度も称賛し、よりよい生活を約束した。

▼外部リンク

シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/

スイス・テレビ局SF
http://www.tagesschau.sf.tv/Nachrichten

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