「クッションロール」を入れ替えて、寝心地を調節。

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実は私、強烈な猫背なんです。そして、これには原因があるらしい。母親いわく「アンタが赤ん坊の頃、ベビーベッドがすごく柔らかかったのよね。それがイケなかった」とのこと。

なぜベッドが柔らかいと、猫背になってしまうのか? その辺りのメカニズムも含めて、この商品をご紹介させていただきたいと思います。フランスベッドは10月10日より、『ネムロール』(税込み39,900円)なる斬新過ぎるマットレスを発売中。

では、その特徴について。シーツを外してマットレス上部を持ち上げると、そこにはスポーツチャンバラの太刀みたいなバーが12本もありました。こう並んであると、イカダみたいにも見えるな……。
このウレタン製の円柱たちは「クッションロール」と呼ばれており、硬さによって色分けされた3種類(計12本)によって構成されているようだ。ロールは「ソフト」(ピンク色)、「ミディアム」(ブルー)、「ハード」(グレー)があり、「ソフト」を基準に「ミディアム」は約2倍、「ハード」は約4倍の硬さを持っている。それぞれをマットレスのどの部分に配置するかを調整することで、利用者の好みに合わせた寝心地にアレンジすることが可能だそうだ。

これ、ちょっと面白そうだな。ただ、体験してみないと実感が湧かない。というわけで、同社のショールームに行ってみました! どんな感じか、寝てみたいのです。
では、まずはクッションロールを手に取ってみました。……あぁ、なるほど。それぞれ、弾力のレベルがかなり異なります。「ソフト」は“ビヨ〜ン”って感じなのに、「ミディアム」辺りだとそれなりに“ビシッ”としている。その模様は、画像を参照してください。ねっ? こんなにも違います。

では、かなり柔らかい「ソフト」をマットレスに仕込んで、その上に座ってみよう。……おぉ、超柔らかい! 良い感じにお尻が沈み込んで、かなりラクです。
「ラクなんですが、柔らかいということは立ち上がる時に力がいるんですね」(同社・担当者)
体が沈み込んでいる状態から立ち上がるには、パワーがいる。なるほど、それぞれ一長一短があるようだ。

では、同社がオススメする配列を体験してみたいと思います。まずは、購入時に設定されているスタンダード配置。このバージョンでは沈み込んだほうがしっくり来る背中・胸付近が「ソフト」で支えられ、ふくらはぎ部分と沈み込みやすいウエスト〜臀部付近には「ハード」が配置される。
この状態で寝てみると……。あっ、シッカリしてるねぇ。他のノーマルなベッドと比べても、少し硬めなのかな? なんか、これが一番自分に合ってる気がします。

さて、次は“硬めがお好きな方”に向けたアレンジを。こちらでは「ハード」をマットの中央部に集めてレイアウトしてみせている。寝た時に、肩から背骨の部分をシッカリ&しっくり支えてくれるのだ。あぁ、確かにスタンダードに比べると硬いかも。
「これ、体験してみて『硬い』と感じるのは、硬めと知ってる先入観だからこそなんですかね?」(記者)
「知ってるからですよ(笑)」(担当者)
細かな配置による違いが感覚でわかるほど、人間は敏感じゃないらしい。ただ、腰痛持ちの方などは、腰部分をしっかり支えてくれる堅めアレンジが最も適しているとのこと。私はかつてぎっくり腰をやらかしているので、この配置こそ打って付けだそうだ。
……あぁ、柔らかめのベビーベッドでは臀部が沈み込んでいたから、それが発端となって、私は猫背になったのかなぁ? あくまで、私の予想ですが。

最後は、“柔らかめがお好みの方”向けアレンジの体験! ここでは、柔らかめの「ソフト」が肩から背中に配置されていた。
う〜ん、でもやっぱり「柔らかい」と体で感じている気がするぞ。特に、腰の部分辺り。
「確かに、それぞれの硬さ・柔らかさはかなりの差がありますよ」(担当者)
例えて言うならば「ハード」を羊羹、「ミディアム」をあんこ、「ソフト」をカスタードクリームとイメージすればわかりやすいだろう。マットレスに羊羹が詰まっていたら体を強く支えてくれるだろうが、カスタードクリームだったらグッと沈み込んでしまう。そんな感じなんです。

ところで、一抹の不安というか疑問が。これ、何度も寝ているうちにクッションロールが劣化していって全部柔らかくなっちゃったりしないのだろうか?
「8万回のテストを経た耐久試験をクリアしており、保証期間は2年です。普通に使うのであれば、購入時の硬さを5〜6年は維持できるはずです」(担当者)

値段も手頃だし、主に若者に向けて展開していく予定の『ネムロール』。面白がって何回も配置を変えるのも良し。「今日は体を動かしたので腰が痛いな」なんて日は、そんな体をいたわるような配置にするも良し。
好奇心とともに活用すると、楽しさと眠り心地はグンと深まりそうです。
(寺西ジャジューカ)