技術力を惜しみなく活かした、ビールの旨みを最大限に引き出す“ビアタンブラー”。

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「『iPod』のボディー背面の鏡面仕上げを担当したのは、日本の職人たちだった。卓越した研磨技術を持つ、新潟県の小さな企業たちの結束により実現した」――このエピソードに聞き覚えがあり、元気づけられた人も多いのではないだろうか。

国内外のメーカーがその技術力に惚れ込み、発注が世界中から舞い込んでくるという新潟県・燕三条のステンレス加工技術。

「磨き屋シンジケート」は燕の商工会議所が音頭を取って小さな磨き屋たちが集まり、その技術力で世界中のオーダーに応えていく共同受注グループだ。以前、燕の金属研磨産業は斜陽化していき、地域の町工場は生き残りをかけて力をあわせ、2003年に「磨き屋シンジケート」を立ち上げた。衰退が危ぶまれる状況だった金属研磨の職人達が、その技術力を武器として立ち上がり、地域産業は再生を果たしたのである。

そんな磨き屋シンジケート製造・販売をするビアタンブラーは、その技術力を惜しみなく活かし、ビールの旨みを最大限に引き出す逸品だ。

手に取ると非常に軽く、そしてその薄さに驚く。約0.3mmという厚さに仕上げるのは、ステンレス加工として高い技術が必要とされるそうだ。この薄さによって、ビールの冷たさを直に感じることができる。また、卓越した研磨技術によって均一に磨き上げられた内面はキメの細かいクリーミーな泡を生み出し、金属臭を感じさせることはない。

このビアタンブラーは、有名ブランドとのコラボレーションや、セレクトショップに取り扱われ若者にも続々と支持をえており、生産が追いつかない程のヒット商品となっている。

この「磨き屋シンジケート」をはじめ、新潟県の“ものづくり魂”が集まるイベントが、11月27日(火)、表参道・新潟館ネスパスで開催される。
ネスパス表参道・新潟館は、表参道ヒルズすぐ裏手という好立地に位置する新潟県の名産品が集まる物産館だ。

イベントではこの地域発のブランド戦略を育てあげた「磨き屋シンジケート」高野雅哉(たかのまさや)氏の講演も予定されている。町の職人達の「ものづくり」への技術力と信念が集まり、地域を、そして世界へと広がっていく。

そんな熱い想いにぜひ触れてみてはいかがだろうか。
(エキサイトニュース編集部)

■ 厳選!ものづくり Made in 新潟
開催日時:2012年11月27日(火)13:30〜17:00
場所:「表参道・新潟館ネスパス」3F展示会・商談スペース
参加費:無料

※講演:13:30〜14:00
地域発!ブランド戦略 〜「磨き屋シンジケート」の取組み〜
磨き屋シンジケート 事務局 燕商工会議所産業観光課 参事 高野 雅哉 氏

主催:新潟県・新潟ベンチャーキャピタル株式会社
後援:(財)にいがた産業創造機構(NICO)