ホームで2度にわたってリードを許し、終了直前にようやく追いつくという試合に満足する指揮官は、なかなか見られないだろう。だが、インテルのアンドレア・ストラマッチョーニ監督は、ポジティブに見ている。

20日のヨーロッパリーグ・グループステージ第1節、インテルはホームでルビン・カザンと2−2で引き分けた。後半ロスタイムにDF長友佑都のボレーシュートで敗北を避けたストラマッチョーニ監督は、このように話している。

「後半のインテルは気に入った。プッシュしたね。実際、ルビンは5人のDFと4人のMFで守り、前線はロンドンだけだった。皮肉なことに、我々の深刻な不注意からそのロンドンにやられてしまったけどね。ホームで勝てないのは嫌なものだ。常にそばにいてくれるサポーターを喜ばせられないからだよ。あまりに単純な分析かもしれないが、今日は2度のミスからやられてしまった」

試合はすぐにインテルにとって難しいものとなった。特に、DFジョナタンが原因だ。ペナルティーエリア内でのひどいタックルでPKを献上し、ルビンの先制点につながった。ストラマッチョーニ監督はこのシーンに試合の鍵を見出している。

「すべての試合が異なるものだ。私はこのインテルが気に入った。特に後半のチームがね。分析する上で、PKのことを抜くわけにはいかない。軽率なプレーで、責任を負わせてはいけないが、開始20分でビハインドを背負うのはこれで4度目だ。アプローチが間違っていたわけじゃない。ゴールの後で我々は2度のチャンスをつくったのだからね」

ジョナタンは後半からベンチに下がった。だが、ストラマッチョーニ監督は交代とPKの場面の関連を否定している。

「信じてくれないのは分かっているが、交代は戦術的なものだった。私には(フレディ・)グアリンのようにMFがもう1枚必要だったんだ。そして、(ハビエル・)サネッティや長友のような特徴の選手たちを残したかったんだ」