ついに離党を決断した民主党・小沢一郎元代表。「国民の生活が第一」と言いながらも悩み抜いたその要因は、意外にも金主の不在が響いていたという。
 「鳩山由紀夫元首相は、民主党設立時に17億円を貸したとされる。スポンサーの鳩山氏と決別すると、政党交付金もない小沢新党は金欠状態でスタートする羽目になる」(民主党幹部)
 宇宙人を自称する鳩山氏も、どうやら盟友に見切りをつけたらしい。

 そんな小沢氏を叩きまくってきた新聞やテレビが、ややバッシングを弱めている。たとえば週刊文春がスクープとして報じた、小沢氏の妻・和子さんが支援者宛てに書いたとされる小沢氏への「絶縁状」を、ほとんど放置しているのだ。
 「読売が6月23日の朝刊で、手紙そのものを正面から取り上げました。産経も27日の朝刊社説で『手紙の内容の説明を』と指摘した。両紙とも、小沢氏が政治資金規制法違反の罪で強制起訴された以前から“反小沢派”だったのでうなずけます。しかし朝日や毎日、日経は、十分な取材をせずに『紙爆弾』『怪文書』と決めつけて、まともに扱っていません。小沢氏批判の記事は世論受けするのですが、小沢氏の賞味期限切れも近いと見たのか、どうもやる気が出ないようなのです」(全国紙社会部デスク)

 一方、テレビは小沢氏側からの露骨な恫喝を受けているという。
 「側近がテレビ局幹部を『番組で手紙を扱ったら小沢グループ議員は一切出演しない』と脅したそうです。この時期ワイドショーですら政局を扱うというのに、小沢氏周辺にボイコットされたら野田首相批判も満足にできません」(キー局政治部記者)

 小沢氏の追及から手を引いた大手マスコミからは、まことしやかに手紙の黒幕情報が乱れ飛ぶ。
 「小沢氏の元秘書が、和子さんと過去に不倫関係にあったことをネタに、和子さんに絶縁状の執筆を強要した。小沢氏の地盤を揺るがした上で、次期衆院選に出馬して丸ごと乗っ取る魂胆なんですよ」(全国紙政治部記者)

 剛腕の賞味期限は、果たしてこのまま切れるのか。