“進路相談”と称して女子中学3年生(当時)の教え子にわいせつ行為をし、その母親(38)にも手を出して妊娠までさせた中学校教諭が、とうとう逮捕された。「親子どんぶり教師」として地元で騒動になり(本誌4月5日号既報)、波紋が広がっていた。

 愛媛県警松山西署に強制わいせつの疑いで逮捕されたのは、松山市の中学校教諭、岡本直樹容疑者(52)。
 「容疑は昨年12月20日と今年1月8日の2回にわたり、同校校門近くの路上で生徒のA子を自分の車に乗せ、下半身を触るなどわいせつな行為に及んだというもの。調べに対し岡本容疑者は、『足を触ったりしたが、わいせつな気持ちはなかった。女子生徒に動揺があったので慰めようと思った』などと容疑を否認しています」(社会部記者)

 もともとこの事件は、今年2月、「進路相談のとき、わいせつな行為をされた」とA子から警察に相談があり、内偵捜査が進んでいた。ところが岡本容疑者は並行して、A子の母親にも昨年12月の三者面談前後から執拗に誘いをかけ、肉体関係を結んだ上、母親は中絶手術を余儀なくされた。これを地元紙にすっぱ抜かれたのだった。

 これを受け、市教委と学校は母親と娘に謝罪。岡本容疑者を病気休養の事実上停職処分にする一方、父兄180人を集めて事情説明会を開いたが、この席では批判が相次いだという。
 「警察はほかに被害を受けた生徒の有無を前任校にまで広げ、徹底的に捜査しています。というのも、前任校で岡本容疑者は同僚の女性教諭と不倫関係だった過去があり、女子生徒にも手を出していたことが判明したのです」(地元紙記者)

 女性教諭との“不倫関係”は岡本容疑者の転勤によって立ち消えになったが、岡本容疑者がわいせつ行為をした複数の生徒とその保護者は、すでに慰謝料を受け取っているという。
 「岡本先生は、熱血、マジメ、生徒思いというイメージ。学年主任で進路相談にも乗る立場ですし、魔が差したんでしょうかね」(中学校関係者)

 これが“魔が差した”行為といえるのか。