中国メディアは14日ごろから、枝野経済産業相が13日に商標登録の問題について、「(中国は国家としての)プライドがないのか」と発言したと報じはじめた。深セン大学知的財産権研究所の朱謝群所長は「日本は中国のもの(商標など)を多く盗んだ。この行為は、どのように説明するのか」などと述べた。環球時報が報じた。

 枝野経済産業相は13日の参院予算委員会で、日本の農産物名や地名が商標登録申請されている問題に絡み、「大変ゆゆしき事態だ」、「こんなものがまかり通っているとすれば、国家としてのプライドの問題ではないか。『プライドがないのか』と言いたい」と中国側を強く批判した。

 朱所長は、「(上海冠生園食品総廠の)『大白兎』も、日本のゲーム会社に盗まれて登録された」などと、日本企業が中国企業の商標を自らのものとして登録している例が多いと説明。中国側にも「商標権」の問題で被害が出ていると主張した。

 枝野経済産業相の発言に対しては「日本は中国のもの(商標など)を多く盗んだ。この行為は、どのように説明するのか」と論じ、「(自分だけが)公平そうな顔をして中国を批判できるはずがない。さらに国家のプライドにまで話をエスカレートするとは、実に不適切だ」と批判した。(編集担当:如月隼人)