映画『ロッキー』にも影響 伝説のボクサー、ジョー・フレージャー氏死去
7日(現地時間)、映画『ロッキー』に影響を与え、自身もカメオ出演を果たしたボクサー、ジョー・フレージャー氏が亡くなった。プロに進出したモハメド・アリに初黒星を付けた伝説のボクサー、フレージャー氏。67歳の最期は、肝臓がんとの闘いだった。
アリは、映画『ロッキー』で、カール・ウェザース演じたアポロのモデル。一方のフレージャー氏と『ロッキー』の関係はあまり知られていないが、フレージャー氏は生前、英ガーディアン紙のインタビューで、フィラデルフィア美術館を駆け上がり、肉塊をサンドバックに見立てるトレーニング方法は、シルヴェスター・スタローンが、フレージャー氏から着想を得たものだと発言。「シルヴェスターは、何の対価もくれなかった。おれはカメオ出演したくらいで。『ロッキー』はおれにとっては、悲しい話なんだ」と語っていたという。
自ら話していたとおり、アリと比べられることで、不遇に見舞われたフレージャー氏。しかしその活躍は華々しく、肩書は元世界ヘビー級王者、1964年には東京オリンピックで金メダルも獲得している。最大のライバル、アリとの戦いは、今でもボクシング史に残る一戦ばかりだ。アリは、フレージャー氏の死を受けて、「世界は偉大なチャンピオンを失った。わたしは、これからも尊敬と称賛の意をもってジョーを思い続ける。彼のご家族と愛する人たちに哀悼の意を表します」とコメントしている。(編集部・島村幸恵)
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