豪華過ぎて目移りしちゃう女優たち!左から、浅野温子、荻野目慶子、加賀まりこ、大地真央、戸田恵子、マイコ、牧瀬里穂、南沢奈央

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 13日、有楽町のザ・ペニンシュラ東京で舞台版「8人の女たち」製作発表が行われ、浅野温子、荻野目慶子、加賀まりこ、大地真央、戸田恵子、マイコ、牧瀬里穂、南沢奈央という豪華な「8人の女優たち」が出席し、会場は華やかな雰囲気に包まれた。

 今回の舞台版に挑むのは、日本を代表する豪華な「8人の女優たち」。女優8人の壮絶な生バトルが期待される本舞台だが、これだけの豪華女優陣がステージに並ぶ姿は圧巻。まさに8人全員が「主演」となるだけに、クレジット、会見の立ち位置、あいさつの順番といった「並び」も、あいうえお順と徹底。まさにスペシャルな舞台を予感させた。今回の演出を手掛けるG2は「この有名な作品をやるにあたって、名前のクレジットを、あいうえお順にせざるを得ないようなキャストを集めてくださいとリクエストを出しました。そうしたら本当にあいうえお順になるような素晴らしいキャストが集まってしまい、恐縮しています」と緊張気味にコメント。しかし、浅野から始まって、最後列に若手の南沢が来るという、あいうえお順という並びは、この8人をまとめるのに非常に考え込まれた順番となっており、「偶然なんですけどね」と語るG2の表情はどこかホッとした様子だった。

 そんな8人の女優の先陣を切ったのは「あ」から始まる浅野。「加賀さんが出演されると聞いて、とにかく何も考えずに『やらせてください』と言ったんですけど、後になって、まずいなと思った。加賀さんについていきたい」と切り出すと、大地も「映画では(カトリーヌ・)ドヌーヴさんが演じた役なんですが、先日パリに行ったときにニット屋に入ったら彼女が入ってこられたんです。興奮して、『あなたが映画でやったギャビーを舞台でやるんです』と言ったら、『グッドラック』と言われたので、よーしと気合が入っています」と意気込みを語るなど、どこか余裕たっぷりのコメントで会場を圧倒するベテラン陣。

 一方の若手は恐縮しきりだ。牧瀬は「今日、皆様と顔合わせをしたときにこんなに後悔したことはなかった。でもやらない後悔よりもぶつかって、粉々に散るほうがいいと思います」と切り出すと、南沢も「取材などでは『すごく楽しみです』と強がっていたんですけど、正直、心臓が飛び出るくらい緊張しています。今日の朝も鼻血が出てしまいました。初めてのドラマのときも鼻血が出たんですけど、今回はデビュー時以来の緊張感です」とコメントしており、普段はあまり見られない若手女優たちのぶっちゃけ具合に、会場は笑いに包まれた。

 そんな様子を見ていた戸田は「一般的に、女優同士(の確執)について想像されることがあるとは思うんですけど、女優って意外に男前なので、いい具合でできるんじゃないかなと思います。でも、もし何かあった場合は、すぐに皆さんにお知らせしますね」と冗談交じりにコメントしていた。

 2002年に公開された同名映画は、カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール、ファニー・アルダン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、ダニエル・ダリュー、フィルミーヌ・リシャールというフランス映画界を代表する「二度と実現しない」奇跡のキャスティングが話題となり、この年のベルリン国際映画祭で8人全員が銀熊賞が授与されるという快挙を成し遂げた。この日本版の舞台で「8人の女優たち」がどのような化学反応を見せるのか。今から楽しみだ。(取材・文:壬生智裕)

舞台「8人の女たち」は12月9日〜12月25日にル テアトル銀座by PARCOにて上演 その後、2012年1月7日〜1月9日まで森ノ宮ピロティホールにて上演

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舞台「8人の女たち」オフィシャルサイト
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