笠牟田建二　アイネクスト代表取締役社長〜環境技術をキーに人材獲得競争が始まる
新技術を活かした製品・サービス開発にチャレンジする企業の人材ニーズによって、エンジニアの求人が活発になり始めている。IT 業界・メーカーのエンジニア採用に特化する人材紹介会社のアイネクストには、専門性の高い即戦力の人材を求める企業からの依頼が集まっている。同社社長の笠牟田建二氏に、現在の採用需要や同社の事業戦略を聞いた。


ネットサービスの拡大が著しいIT業界の求人動向はどうなっていますか。

　求人数は回復傾向にあり、IT業界を手掛ける人材紹介会社や求人サイトもようやくビジネスが成立する程度まで戻ってきました。しかし、依然として採用のハードルは高く、企業が欲しい人材は現在勤めている会社で一定の待遇を受けているケースが多いため、採用は容易ではありません。

　報道されている通り、ディー・エヌ・エーやグリーのような急成長企業や業績が好調な企業では、“支度金”を用意して人材獲得に動いています。また、一部の企業では採用のハードルを下げる傾向も出ています。

　ネットサービスの世界では新しい企業が生まれ、採用需要は増加していますが、雇用創出力はそれほど大きくありません。少ない人数で利益...（もっと読む）

転職者の平均応募社数が過去最多の23.5社､活動期間も長期化
中途採用予定は3社に1社､5000人以上企業は5割超も慎重姿勢続く
新商品･サービス開発を担う人材の確保が課題

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