環球網がこのほど、中国人ネットユーザーを対象に「世界各国の平和的イメージ」の調査を行った。調査は8月10日まで、2カ月にわたって行われ、調査の結果、1万3445票を獲得した中国がもっとも平和的な国として第1位を獲得した。

 調査結果によれば、第2位はスイス(6470票)、第3位はカナダ(2936票)となり、日本は第30位(1251票)、韓国は北朝鮮の752票より少ない230票だった。

 これに対し、環球網は「該当国家が平和を求めているかどうか、軍事力を行使する傾向にあるかどうか、そして該当国家の国内の治安を総合的に評価して判断するものが、中国人ネットユーザーにとっての平和的イメージである」とし、海外諸国の外交と内政に対するネットユーザーからの評価でもあると報じた。

 続けて環球網は、6月にオーストラリアで発表された調査結果を引用。「世界でもっとも平和な国」の第1位がニュージーランド、第2位がノルウェー、日本が第7位に選出されたこと、イラクやソマリア、アフガニスタンなどが「世界でもっとも危険な国」に選出されたことを紹介した。さらに、「オーストラリアでの調査では、中国はBrics(ブラジル、ロシア、インド、中国)および米国、ロシアのなかでもっとも安全な国と評価された」と紹介し、「平和な国」としてのイメージは万国共通であるようだと主張した。

 中国人民大学の国際関係学院の金〓栄教授(〓は火へんに「山」)は、調査結果に対し、「自国がもっとも平和的だと思うのは当然のことである。さらに、中国は内外ともに衝突が少なく、あったとしても外部が引き起こした衝突である。また、中国の伝統文化は内向的で温和、これまで植民地政策を行ったことがないという特色ある文化が、中国を第1位にした要因だ」と分析した。(編集担当:畠山栄)



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