厚生労働省の雇用動向調査結果によると、2009年の離職者は724万人で、離職率(年初の常用労働者数に対する離職者の割合)が16.4%となったことが分かった。離職率は前年に比べて1.8ポイント上昇し、4年ぶりに上昇に転じた。

 離職者の離職理由別離職率をみると、結婚、出産・育児、介護を除く「その他の個人的理由」が9.9%、「契約期間の満了」が2.4%、「経営上の都合」が2.0%、「定年」が0.9%、「本人の責」が0.2%となっている。

 前年と比べると、「契約期間の満了」と「経営上の都合」が0.8ポイント、「定年」は0.2ポイント上昇し、「本人の責」は変わらず、結婚、出産・育児、介護を除く「その他の個人的理由」は0.2ポイント低下した。

 産業別の離職率をみると、宿泊業,飲食サービス業が32.1%と最も高く、次いで生活関連サービス業,娯楽業が28.2%となっている。

 一方、2009年の入職者数は684万人で入職率(年初の常用労働者数に対する入職者の割合)は15.5%。前年に比べて1.3ポイント上昇し、離職率と同じく4年ぶりに上昇に転じた。離職率と入職率を比べると、0.9ポイントの離職超過となっている。

上場企業66社が希望・早期退職を募集、100人以上の募集が31社
平均転職活動期間が過去最長の5.5カ月、平均応募社数も20社超
09年度失業率は過去最大の悪化

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