総務省が発表した労働力調査(速報)によると、6月の完全失業率(季節調整値)は前月に比べ0.1ポイント上昇して5.3%。4カ月連続の悪化となった。一方、厚生労働省が発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の0.52倍となった。

 6月の新規求人倍率(同)は0.88倍で前月を0.05ポイント上回った。正社員有効求人倍率は0.28倍で、前年同月を0.04ポイント上回った。

 有効求人(季節調整値)は前月に比べて2.7%増、有効求職者(同)は1.2%減。新規求人は前年同月比12.8%増。

 新規求人を産業別にみると、前月に引き続き、製造業(43.5%増)、情報通信業(29.8%増)、卸売業,小売業(14.4%増)、サービス業(14.1%増)、運輸業,郵便業(12.7%増)、教育,学習支援業(11.7%増)、生活関連サービス業,娯楽業(11.6%増)、医療,福祉(11.3%増)、学術研究,専門・技術サービス業(10.3%増)、建設業(3.4%増)は増加となり、宿泊業,飲食サービス業(0.5%減)は減少となった。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、最も高いのが群馬県の0.78倍、最も低いのが沖縄県の 0.31倍。

 6月の完全失業者数は前年同月比4万人減の344万人で、20カ月ぶりに減少した。完全失業者のうち「勤め先都合」は同20万人減の101万人、「自己都合」は同8万人増の105万人となった。

 就業者数は前年同月比20万人減の6280万人で29カ月連続の減少。産業別に前年同月と比べると、卸売業,小売業(20万人減)、建設業(19万人減)、製造業(16万人減)などが減少。医療,福祉(24万人増)は増加が続いている。

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