――「hEaVeN」は「シャガール – ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展TVCMソングにもなっていて、歌詞の内容もシャガールの絵を意識して書かれている部分もあるように感じたのですが、シャガール以外にも好きな画家はいますか?

DAIGO:絵って相当ハイレベルなアートだと思うんですけど、好き嫌いとか見極めるのが結構難しいんですよね。でも、ゴッホとかのヒストリーを聞いていると、すごい方だなと思いますよ。生きている間に評価を得られなかったという切なさも感じるけど、ある意味自分の感性を信じて描き続けたんだろうなとか。それが後々評価されるのは、すごいじゃないですか。

――歌詞にも「空は青いなんて 一体誰が決めたの?」とあるように、シャガールの絵の空も実際にピンクだったりしますよね。BREAKERZは、クールなイメージを守ろうとするのではなく、PVのオフショット映像を入れてみたりと、自分達に対して周囲から抱かれているイメージだったり、世間的な常識や道徳といった固定観念を打破していきたいという想いもあるのでしょうか?

DAIGO:俺達は自然でいることが大事な気がしていて。オフショットでは自然体というか、いい大人がはしゃいだりもしてますけど、楽しくやって。歌の時はガッ!と真剣にロックをぶちかますという。その場でのあるべき姿ならいいのかな、という気がしているんです。でも確かに、もっとBREAKERZを知ってもらって、例えば普段俺のこととかをバラエティで観ている人にも、こういうライブをやってたり、こういう歌を歌っていたり、こういうパフォーマンスをしているのを知ってもらう機会が増えればいいなと思いますよね。俺達はBREAKERZなので、限界をブッ壊して、新しい自分を作っていきたいというのもあるし。

――前回アコースティック・アルバムを出されていましたが、3曲目にファーストシングルの「SUMMER PARTY〜Acoustic Version〜」を入れられたのは何故ですか?

DAIGO:俺達の記念すべきファーストシングルの曲なんですけど、もうザックリと「夏だし、いいんじゃない?」という感じです。

――2年前に発売された曲ですが、その当時の思い出など今、懐かしく思うようなことはありますか?

SHINPEI:もう2年前になるんですねー。

DAIGO:俺達、それまでアルバムばっかり出していたんですよ。デビューして1年経って、やっとシングルが出せるな、みたいな。その喜びはすごく覚えていますし、チャートでも初めてトップ10に入ったのがすごく嬉しかったです。あの喜びを今でも忘れやしない、って感じですね(笑)。

――歌詞には、割と実体験をリアルに書かれるんですか?

DAIGO:実体験が入ってくる場合もありますよね、ぐいぐいと。人間が生きていく中で影響を受けたものも入ってきちゃいますよね。今どういうモードなのかとか、いい景色見たねとか…今のスミマセン、よく分からなかった(笑)。

SHINPEI:いい景色…(笑)。

DAIGO:でも、そういうのから感じ取るものはありますよ。

――2年前と今とで変わったなと感じるようなことはありますか?

SHINPEI:バンドとしての結束力だったり、気持ちの面もそうですし。「曲を作ろう」となってから、みんなで作り上げていく作業の速さとか濃さもそうですし。日を増すごとにどんどん変わって、ちょっとずつですが上に行けている気はしますね。

DAIGO:あと、前は大丈夫だったのに、ちょっと疲れやすくなったね(笑)。

――でも、確実に2年前より忙しくなっていますよね?

DAIGO:2年前も忙しかったんだけど、勢いで行けてたんですけどねー。

SHINPEI:年齢?(笑)。

DAIGO:ちょっと疲れやすくなっているのはあるね。PVだって、その日に2曲撮ったり、ライブも2回まわしとかやっていましたしね(笑)。今はもう考えられないですもん。だから、体力というかね。

――でも、同じ時間でも、密度が濃くなっているかもしれませんね。

DAIGO:それはあるね!一発一発が濃くなっているというか、ディープになっているというか…同じ意味なんですけど、スミマセン(笑)。