総務省が発表した労働力調査(速報)によると、5月の完全失業率(季節調整値)は前月に比べ0.1ポイント上昇して5.2%。3カ月連続の悪化となった。一方、厚生労働省が発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の0.50倍。2カ月ぶりに改善した。

 5月の新規求人倍率(同)は0.83倍で前月を0.05ポイント下回った。正社員有効求人倍率は0.26倍で、前年同月を0.02ポイント上回った。

 有効求人(季節調整値)は前月に比べて3.5%増、有効求職者(同)は0.2%減。新規求人は前年同月比12.3%増。新規求人は3カ月連続で増加。

 新規求人を産業別にみると、前月に引き続き、製造業(43.5%増)、教育,学習支援業(21.2%増)、サービス業(15.9%増)、運輸業,郵便業(15.6%増)、医療,福祉(11.9%増)、学術研究,専門・技術サービス業(10.2%増)、情報通信業(4.7%増)は増加となり、宿泊業,飲食サービス業(4.1%減)は減少となった。また、生活関連サービス業,娯楽業(9.9%増)、卸売業,小売業(7.6%増)、建設業(2.3%増)は減少から増加となった。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)をみると、最も高いのが群馬県の0.77倍、最も低いのが沖縄県の0.30倍。

 5月の完全失業者数は347万人で1年前と同数。完全失業者のうち「勤め先都合」は前年同月比7万人減の103万人、「自己都合」は同1万人増の101万人となった。

 就業者数は前年同月比47万人減の6295万人で28カ月連続の減少。産業別に前年同月と比べると、製造業(22万人減)、建設業(16万人減)、教育,学習支援業(14万人減)、サービス業(13万人減)などが減少。医療,福祉(39万人増)は大幅な増加が続いている。

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