台湾鴻海グループの中国子会社、フォックスコン(富士康)で従業員の飛び降り自殺が相次いでいる事件で、25日午前、残念ながら11人目が出てしまった。

これまでに分かっているところでは、死亡したのは19歳で、深圳の觀瀾園区にある建物から飛び降り、即死だったとみられる。この従業員は今年4月に入社したばかりだった。警察は自殺と事故の両面から捜査を進めている。

11人目の飛び降りの報道で株価が暴落した台湾鴻海。郭台銘董事長は「今晩深圳に向かう。台湾のメディアにも来てもらいたい。現場で事実をみてほしい。我々は世界中のメディアに開放する。事実を見て、その事実を報道してもらいたい。」と話した。
実際にはそれほど悪い環境ではないことを証明し、企業イメージを回復したいところだろう。

今年1月から11件続いた飛び降りで、9人が死亡、2人が重症を負った。相次ぐ自殺に各界の注目が集まる中、この従業員たちの家族には10万〜25万元(130〜330万円)の給付金が支払われたことが分かった。そのため、ネット上では「飛べば家族が守れる」「死ぬなら富士康」などの噂も出始めている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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