アーセナルの主将セスク・ファブレガスが3月31日のチャンピオンズリーグ準々決勝バルセロナ戦で負傷した件で、英国のメディアが「ファブレガスの右腓骨には試合前からすでにヒビが入っていた」と報じたが、アーセン・ヴェンゲル監督は2日、この報道を「事実無根」と否定した。フランスのレキップ紙が報じた。

 英国のメディアによると、ファブレガスの腓骨にヒビが入ったのは、バルセロナ戦に先立つプレミアリーグのバーミンガム戦(27日、第32節)で、ケガを押して準々決勝に出場したというが、これに対してヴェンゲル監督は「事実ではない。腓骨に挫傷はあったが、ヒビまでは入っていなかった」と反論した。

 監督は「(CL準々決勝の)試合前に複数の検査を行なった。前日と当日のウォーミングアップのときだ」とクラブのメディカルチェックに問題がなかったことを主張。「試合直前に、本人が状態はいいと言っていた。もし彼が痛いと言っていたなら、試合には出さなかっただろう」と語り、ファブレガスの負傷は、試合終盤のペナルティーを生んだプジョル(バルセロナ)のファウルによるものというクラブの見解を繰り返した。