チャンピオンズリーグ準々決勝のファーストレグが30日に行なわれる。バイエルン・ミュンヘン対マンチェスター・ユナイテッドの試合では、バイエルンのフランス代表MF、フランク・リベリに注目が集まるのは間違いない。

 バイエルンのOBである元ドイツ代表主将、ローター・マテウス氏もリベリに注目するひとり。フランスのレキップ紙によると同氏は、3日前のシュトゥットガルト戦(ブンデスリーガ第28節、1―2でバイエルンがホームで負け)に後半から出場したリベリについて、「プレーにやる気が見られなかった。その態度はサポーターにとって挑発的だった。マンチェスター戦に向けて態度を改めたほうがいい。何より彼には、ひとりで違いを生み出せる能力があるのだからね」と期待を込めつつ厳しく批判した。

 今シーズンは故障から立ち直れず、リーグ戦での出場機会が極端に少ないリベリ。先発はわずか4試合(途中出場9試合)、プレー時間は616分に過ぎない。移籍の話題ばかりが先行するリベリに、サポーターから不満の声が上がっているのはたしかだ。

 なお、ファン・ハール監督はシュトゥットガルト戦で、リベリとともに体調が万全でないロッベンも前半は温存した。29日の記者会見では、ロッベンについて「筋肉に疲労がある。100%でなければ試合には出さない」と語り、リベリの先発については回答を避けた。大事な一戦で攻撃の両輪がスタメンでそろわない可能性はある。