――EMI MARIAさんは、自分の作品の音創りにおいて、どんな所を気にして制作活動されていますか?

EMI MARIA:ちゃんと明るい音と言うか、ハイファイな感じになっているかどうか。創っている内に分からなくなって、結構こもってしまったりするんですよね。だから、音がちゃんと抜けているか?とか、自分が好きな曲と聴き比べて同じぐらいの感じで出ているか?とかを。

――プロユースのレコーディングスタジオの音響設備で楽曲制作していると、自分の曲が街中でBGMとして流れたり、自宅のオーディオで聴いた時などに、ギャップを感じるようなことはありませんか?

EMI MARIA:曲の印象が変わってきますね。オーディオによっては、たまに違う曲に聴こえる時もありますね。

――先程、低音を気にして聴かれると仰っていましたが、お気に入りの曲をHA-FX700で聴いてみて、音の印象はいかがですか?

EMI MARIA:低音の出方がバッチリです。まるでクラブにいるみたいに、すごくちゃんと出てる!でも、高い部分もすごくキレイに出ていると思います。

――日本ビクターは、アーティストの創るマスターテープの音を原音と呼び、その音を忠実に再生するという“原音探究”を理念に掲げています。HA-FX700も、モノ創りのベースがそこにあるので、それが音の解像感に現れているのかなと。

EMI MARIA:そうですよね。ジェイソン・デルーロの「Whatcha Say」という、USのHIP HOPとかR&Bの曲を聴いていたんですけど、「多分こんな感じでスタジオで作っていたんじゃないかな?」というのが、HA-FX700で聴いて初めて伝わったような気がしました。お世辞抜きで、それぐらい今まで使っていた自分のヘッドホンと違います。

――オーバーヘッドタイプは音場というか立体的な空間の広さを感じますが、インナーイヤータイプの場合、より耳との距離感が近く、ダイレクトに音を感じられる反面、空間的な広さを感じることが難しかったと思います。その点“木”の振動板を採用し、従来モデルから振動板の表面積を約2倍に拡大しているので、HA-FX700は今までにない音場の広さを感じますね。

EMI MARIA:広いんですよね!ありえないぐらい、本当にキレイです!

――HA-FX700のメインターゲットとしては、音に強いこだわりをもつ30〜40代の男性が中心になるとは思いますが、女性から見てHA-FX700の見た目での印象は如何ですか?

EMI MARIA:私も木目とかがすごく好きなので、全然オシャレだと思います。インナータイプで木目って、オーバーヘッドでもあまり見かけないですよね。

――ナチュラルな、木目調の家具などを部屋のインテリアに選ばれる女性も多いですよね。

EMI MARIA:そうですね。私はこういう濃い目の木の感じがすごく好きで、家具も本棚とか鏡の枠とかは木ですね。格好良い系が好きな女の人は、HA-FX700を使ってたら、絶対に良い感じだと思いますね。

――デザイン面で、形の好みなどはありますか?

EMI MARIA:直線よりは、柔らかい感じが好きかもしれないですね。キラキラしたピンクとかすごく若い感じよりは、私は落ち着いている感じが好きです。音を作ったり、機械とかがすごく好きというのもあって。どちらかと言うと女の子の話題よりは、機材とか曲作りが好きな人と話したり、ちょっと男性的な趣向があるんですよね(笑)。小学校の時に、家でパソコンを買った時も、私が全部つなぎました。そういうのが好きで、説明書を見ずに…見る時もあるけど、楽しいんですよね。

――HA-FX700は、EMI MARIAさんのように男性的な一面も兼ね備えている、格好良い女性にもオススメですね。

EMI MARIA:そうですね!

ビクター インナーイヤーヘッドホン「HA-FX700」特集

※:2007年12月26日現在、ヘッドホン用振動板として