ミランMFジェンナーロ・ガットゥーゾが、ついに本心をさらけ出した。同選手はミランからの移籍を希望していると報じられてから、公にコメントを残すことはなかったが、ようやく本人の口から現状への不満が語られている。

クラブは否定していたものの、ガットゥーゾは26日、「(アドリアーノ・)ガッリアーニ副会長とは話をしていない。レオナルド監督とは話をした。3カ月前まで、ミランは自分の家だった。今もそうだけど、(ミランに在籍した)11年は忘れることができるものはない。オレたちは将来について、しっかりと話し合う必要がある。ただ、今は試合があるし、それが重要だ。何かあったら、まずはガッリアーニと話をしなければいけないだろう」と述べた。

ただし、出場機会を望んで移籍することになっても、ミランとの関係が悪化することはないと考えているようで、「ミランはオレに多くのものを与えてくれた。だから、遺恨なんてあり得ない」と話している。

また、昨シーズンまでチームを率いていたカルロ・アンチェロッティ現チェルシー監督とは、「頻繁に連絡を取っているよ。まあ、いつもあいさつ程度の話で終わりだけどね」と良好な関係があることを強調。それでも、レオナルド新監督の誕生に問題があったわけでもないことをアピールし、「オレはこれまで、どの監督とも素晴らしい関係を築いてきた。それがオレの特徴でもあるからだ。レオナルドとも問題はない。口論したことなんてないね。彼は自分で誰がプレーするかを選択しなければならない。そのチョイスを尊重するよ」と述べている。

そして、出場機会の少ないことが問題であることを再強調。チームメイトはリスペクトするものの、自分の気持ちにウソはつけないと語った。

「オレはガットゥーゾであり、未熟者なんかじゃない。誰かが悪いプレーをしたり、不調になったりするのを待っていることはできないんだ。まだサッカーをやるのに十分な強さがあると信じているんだよ」

「(中盤のポジションを争うアンドレア・)ピルロと(マッシモ・)アンブロジーニは友達だし、これまでずっとチームメイトとしてやってきた。今の彼らはとても良いプレーをしている。彼らに対して大きなリスペクトがあるよ。でも、自分の気持ちと照らし合わせなければならない。まだ自分はやれると感じている。それを証明するチャンスがなくて残念だ」