新シーズンを前に、インテルのジョゼ・モウリーニョ監督が母国ポルトガルの「Espiral do Tempo」誌のインタビューに応じた。モウリーニョ監督はメディアとの衝突を意図的に行なっていたという。

「イタリアのメディアはサッカーを深く追及する。彼らに、知識がありすぎるのは身を滅ぼす原因だ、と言った。少し大げさだったかもしれないが、しかしあの時はシーズン中だったから、選手たちに影響が及ばないよう、メディアの興味をわたしひとりに集中させる必要があったんだ」

モウリーニョ監督はミランへの“口撃”も忘れなかった。

「ミランのオーナーはテレビ局を所有している。ミラノには2つのクラブがあるが、ミランにはメディアの力が作用する。この事実は、インテルに多くの困難をもたらすだろう」

新シーズンに向けて、モウリーニョ監督はチーム作りを進めている。

「これまでわたしが率いたクラブのなかで、人材に関してもっとも恵まれているのはインテルだ。彼らは最高の選手たちだが、しかし彼らを若返らすことも、いま以上に成長させることもできない。これまで率いたクラブは、例外なく新たなサイクルに突入しようとしていた。しかしインテルはほとんど完成されているチームであり、また平均年齢が32歳ともなれば、監督ができることは限られてしまう。もう選手のキャラクターが完成されているからだ。だからわたしは若いタレントをクラブに要求した」

また国籍によって、選手のパーソナリティーが変わるとも話している。

「ブラジル人を扱うのは難しいね。彼らはなかなか規律を守らないんだ。もし10時に集合するとするなら、彼らは遅れてやって来る。イギリス人は5分前にやって来るし、イタリア人は10時1分に、嫌そうに急いでやって来る。ポルトガル人なら10時か9時59分に来るし、フランス人は当然のようにやってくるが、しかしそうしなければいけない理由はないと考えている。ロシア人は10時ちょうどにやってくるが、彼らにはちゃんと指示をしないといけない」