R・マドリー対ヘタフェ戦でカスケロに2発の蹴りを入れ、さらにアルビンも殴りつけたペペ。スペイン一部メディアではペペに対し、「リーガでプレーする資格はもうない」「今シーズン終了までの長期出場停止確実」など厳しく書かれているが、当然と言えば当然である。

 いくら試合後に謝罪の記者会見を行ったとは言え、それはR・マドリーのイメージ回復のためにクラブが命じたことに間違いない。そのペペは、カスケロに直接電話で謝罪しようとしたが、連絡がとれなかったようだ。

 もう一人、記者会見で謝罪したのが、試合終了後にカタ・ディアスに挑発しいざこざの原因となったマルセロだ。股間を触り挑発する写真が新聞で大きく取り上げられたが、「舌を出したことは認めるが、股間を触って挑発はしてない」としている。さらにロッカールームでキャプテンのラウルに、「R・マドリーではあんなことをするのはタブーだと言われた」と明かしている。

 ヘタフェ戦で冷静さを失った2人。ペペにはきつい出場停止処分が下されるだろう。数年前では考えられなかった事態。王者の風格というよりは必死にもがくがゆえに精神的に安定した戦いが出来ていない証拠だろう。

(スペイン通信)