プレミアリーグ年間最優秀選手に最も近いとされるマンチェスターUのセルビア代表CBネマニャ・ビディッチ。彼はプロサッカー選手になっていなければ、兵士として戦争に参加していたという。

 「サッカーができるから戦争に行かなくてよかったんだ。18歳当時、僕は兵役にも参加したし、メディカルチェックでもOKが出ていた。ただ、自分はレッドスターでサッカーをしているからという理由だけで免除された」

 ビディッチの母国セルビアは戦争に巻き込まれ爆撃を受けたが、当時の経験が自分を強くしているという。

 「街は爆撃され、人々の生活は厳しくなった。今でも、まだ戦争の傷跡は消えていない。ただ、それらの経験は僕を強くしてくれた。どれだけ人生がハードだってことかを分からせてくれたんだ」