ヘタフェ対バルサ。結果は0−1でバルサが勝利を収めたが、この試合は監督同士にとっても特別な意味を含んだ試合だった。両監督に共通するのはバルサでプレーし、イタリアへ活躍の場を求めるというプロ人生を送っていることだ。

 グアルディオラはASローマとブレシアでプレーし、ビクトル・ムニョスはサンプドリアでプレーした経験を持つ。グアルディオラはバルサで活躍するビクトル・ムニョスを見て育っている。こういった共通点も単なる偶然ではないのかもしれない。

 1986年4月16日、チャンピオンズ・カップ準決勝でバルサはスウェーデンのグーテンベルクをPK戦の末破り決勝進出を決めた。この時、最後のキッカーを務めたのがヘタフェ現監督のビクトル・ムニョスだったのだ。

 この時、バルサのカンテラでプロを目指していたグアルディオラ。この試合はボール拾いを務めていたが、試合後ビクトル・ムニョスにユニフォームを求めていたのだ。ユニフォームを求めた少年時代のグアルディオラはしっかりと映像としても写真としても残されており、18日スポルト紙一面を飾っている。23年後に監督として対戦することになった両者。ドラマはベンチにも存在していた。

(スペイン通信)