スタンフォード・ブリッジで行なわれたCL準々決勝は4−4の末、チェルシーがベスト4進出を決めた。

 その影にあったのがヒディンクがハーフタイムに見せた怒りだった。

 「誰しも熱くなる時はある。ハーフタイムでは私だけでなく皆が怒っていた。我々のプランどおりに試合を進めることができなかったからだ。だから全員に言ったんだ。戦術的にもメンタル的にも、後半は変えなければと。この試合、私の心拍数はすごかったよ」と試合後に明かしたヒディンク。

 これが功を奏したか、チェルシーは後半に4点を奪い4−4の乱戦を制している。2得点を決めたランパードも、「前半は何をやっているのか分からないほどだったが、ハーフタイムに話し合い後半に立ちなおすことができた」とコメントしており、ハーフタイムの15分間がターニングポイントだったと語っている。