世界各地で行われたW杯予選を挟みリーガが再開される。気になるのは各国代表に招集されていた選手達のフィジカルコンディションだ。“Virus FIFA”スペインではそう呼ばれる代表マッチ週間。FIFAウイルスで代表に選手を取られてしまったクラブは選手のコンディションが気になるところだろう。

 この期間にリーガから代表に招集されたのはちょうど100選手。U-21の試合も重なったこともあるが、世界最高レベルのリーグだけに仕方がないと言ってしまえばそれまでだが、重要選手が怪我でもすればそれこそ今シーズンの成績に響いてしまう。

 最も多くの代表選手を輩出しているクラブがバルサ。12選手が世界各地に飛び立った。次にR・マドリーの11選手、アトレティコ・マドリー9選手と続く。唯一、代表選手を抱えず1週間全選手で調整できたのが残留争いをするヌマンシア。その他のチームは2人以上を代表に送り込んでいる。

 特に目立った怪我人はいない模様だが、スペイン代表組のマルコス・セナ、ビジャ、シルバといったところが怪我持ちでチームに戻っている。また、対ボリビア代表と高地ラ・パスで対戦したアルゼンチン代表。長旅も重なり、さらに6−1で敗戦している精神的ショックがメッシ、アグエロといったリーガを代表する選手達に影響しなければよいのだが。とにかくこのFIFAウイルスは各クラブにとってなくせるものならなくしたいと願いたいほどではないだろうか。

(スペイン通信)