南アフリカW杯予選、対トルコ代表戦第2戦、スペイン代表はホームで戦うトルコ代表に先制点を許し前半を折り返す苦しい展開だったが、後半シャビ・アロンソがPKを決め同点。途中出場のグイサのアシストをリエラが押し込み、試合終了間際の追加点で1−2の勝利を収めた。

 これで31戦負けなしとなったスペイン代表。クレメンテ監督が率いたチームが築いた1994年〜98年までの無敗記録に並んだ。当時は1994年9月アメリカW杯対イタリア代表戦で2−1と敗れてから1998年1月の親善試合対フランス代表戦1−0と敗れるまで31戦無敗だったが、目立ったタイトルは獲得していない。

 一方、ルイス・アラゴネス前代表監督が率いていた2007年2月、オールド・トラフォードでイングランド代表に1−0と勝った時から続く連勝記録。ユーロ2008の優勝を挟み、デル・ボスケ監督に引き継がれても全くチームに衰えはない。それどころか、ディフェンス面で堅実さを増し、ヨーロッパ王者としての風格さえ出てきた。

 スペイン代表の実力は数字の上でも明確だ。31試合中28勝3分け。その勝利の中には11連勝が含まれている。クレメンテ監督時代の記録は20勝11分けと引き分けが目立つ。無敵艦隊スペイン代表の無敗記録はいつまで続くのか。このままW杯まで無敗などと簡単にはいかないと思うが、このチームならと期待させてくれるくらい今のスペイン代表は魅力的なフットボールを演じてくれている。

(スペイン通信)