3月31日発売のフランス・フットボール誌でサッカー選手の2008年の収入ランキングが発表されたが、2年連続でトップに輝いたデビッド・ベッカム(ACミラン)の収入(3240万ユーロ、約43億円)の内訳を見ると、サッカー外の収入が実に8割も占めていることがわかる。

 ベッカムの年俸は490万ユーロ、これに150万ユーロのボーナスを加えた640万ユーロ(約8億4000万円)が、純粋にサッカー選手としての収入だ。残りはスポーツ用品メーカーや高級ブランドといったスポンサーおよそ10社からの広告収入と、自身の香水ブランド、DVDと著書による印税、その他の活動で2600万ユーロ(34億6000万円)を稼ぎ出している。

 サッカーだけで見ると、ベッカムの収入は、ランキング2位のリオネル・メッシ(860万ユーロ、約11億4000万円)や3位のロナウジーニョ(660万ユーロ、約8億8000万円)、4位クリスティアーノ・ロナウド(830万ユーロ、約11億円)よりはるかに少ない。

 純粋にサッカーだけであげた収入でトップなのは、実はズラタン・イブラヒモビッチ(インテル)だ。年俸では900万ユーロのカカやロビーニョを大きく引き離し、1100万ユーロと断トツ。これに50万ユーロのボーナスが加わり、日本円にして15億3000万円をピッチだけで荒稼ぎしている。それでもイブラヒモビッチがランキング7位に“甘んじて”いるのは、サッカー外の収入が250万ユーロ(3億3000万円)とランキング入りした選手の中では極端に低いのが理由だ。