「私が監督になって以来、ベストゲームだった」と試合後グアルディオラ監督が評したように、注目となったメッシ対“クン”アグエロ対決も成立しないまま、バルサが内容、結果で苦手アトレティコ・マドリーを圧倒し、粉砕した。相手が多くのケガ人を抱え、チーム状況は良くなかったとはいえ、“これがスペクタクルだ!”と言わんばかりの試合にこの日カンプ・ノウに詰め掛けたファンは、熱狂と興奮の中、本物のスペクタクルに酔いしれた。

 グアルディオラ監督は「ファンに拍手を送ってもらうため」と74分にアトレティコ戦大勝利を支えた一人であるMFチャビをベンチに下げた。そして、このスタンディングオベーションに「鳥肌がたった」とチャビは語っている。「ケガから復帰した試合での拍手に似ていたと思うが、今日のは比べ物にならないね。僕自身コンディションはとても良いし、自信に満ちている。でも、メッシ,エトー、イニエスタ、アンリといった前線にいる選手たちの助けがあるからこそ」とコメントし、さらにチームペップの成功のカギとして「ピッチ上でみんなが団結し、一つのチームとしてプレーしているから」と強調した。

 これでバルサはリーガ4連勝。徐々にチームとしての形も見えてきたと言える。さらに円熟味を増すチャビは、コンダクターとしてバルサの攻撃を指揮していく。

(スペイン通信)