1回、安打を放ち、三塁へ滑り込む中村奨(撮影・北村雅宏)

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 「広島1-3巨人」(4日、マツダスタジアム)

 小雨を切り裂いた打球が左中間を真っ二つに破る。広島・中村奨成外野手が二塁を回ると、本拠地のボルテージが一段と上がった。スライディングで三塁に到達し、大歓声の中で咆哮。約2カ月ぶりの1軍で“あいさつ代わり”の三塁打を放ち、「いい入りができたと思います」と小さくうなずいた。

 初回1点を先制された直後の攻撃。「1番で使ってもらっているので、なんとか期待に応えられるように」と気合十分で打席を迎えた。カウント1-1から竹丸のスライダーを強振。「理想としている質のいい打球が打てた」と今季初の三塁打で好機を演出した。

 六回1死では9球粘って四球で出塁。味方打線が10三振を喫した広島県出身の左腕からチームで唯一、三振せずに2出塁し、「真っすぐが一番いいなとは映像を見て感じていた。そこにまずは入り負けないように」とイメージ通りに攻略した。

 今季は開幕スタメンをつかむも、打率1割台に低迷し、3度の2軍降格を経験。「のらりくらり2軍でやってしまった」と悔いるが、2軍では直近5試合で打率4割超えと、満を持して1軍に戻ってきた。

 「残り(試合が)少ないですけど、CS争いを諦めるゲーム差ではない。まずはCSを目標にして頑張ります」と中村奨。逆襲へのラストピースとなるべく、ここから底力を発揮する。