清水アキラと、急逝した息子の清水良太郎さん(2008年)

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「歌声を聴くのが何よりの幸せでした。思いやりがあって、とても優しい子でした。元気が一番の親孝行と思っておりましたが無念でなりません」──8月2日、亡くなった息子の清水良太郎さんについて、所属事務所の公式サイトでコメントしたものまねタレントの清水アキラ(72)。

【写真を見る】良太郎さん、次男らと隣り合わせで暮らしていた清水アキラの自宅。喪服で憔悴した表情の清水の姿も

 沈黙を続けていた清水が公の場に姿を見せたのは、愛息の訃報から8日後に営まれた葬儀でのことだった。憔悴した表情の清水は父と子として37年、ものまねタレントとして20年ともにステージに立った我が子との最後の別れを惜しんだ──。

 まだ暑さが厳しい夕暮れ時、通夜の前から多くの参列者が斎場に集った。入口には供花、弔電、香典を送った人の名前だろうか、関係者の名前が記されていた。清水とともにものまね四天王として活躍した「栗田貫一」、清水の師匠にあたる「清水国明」、他にも「松居直美」「小柳ルミ子」「坂本勇人」らの名前があった。

 1980年代後半から視聴率20%越えを幾度となく記録した『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)。コロッケ、ビジーフォー、栗田貫一ら「ものまね四天王」の1人として活躍したのが清水だ。そんなものまねタレントとしての絶頂期に、清水家の3男として良太郎さんが生まれた。芸能プロ関係者が語る。

「アキラさんの長男は航空会社に勤務するパイロットで、次男は父親のマネージャを担当していました。しっかりした兄たちからも、末っ子として可愛がられたのが良太郎さんでした。スキーで冬季国体出場経験のあるアキラさんの才能を受け継いで運動神経がよく、父と同じ芸能界の道に進みました。

 2006年にNHK大河ドラマ『功名が辻』で俳優デビューを果たし、2008年には仲間由紀恵さん主演の人気ドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)にも出演。その年のステージで初めて親子共演したときには、良太郎さんのモノマネをアキラさんが『オレよりうまい』と、実力を認めるほどでした」

 甘いマスクと父譲りの明るい性格で、過去には深田恭子や観月ありさら大物女優との熱愛も報じられたこともある良太郎さんは、2016年6月に一般女性と結婚。同年11月には女児を授かった。幸せを手にし、"ものまね界のホープ"として輝かしい階段を上っていたように思われた。スポーツ紙記者が語る。

「2017年2月に良太郎さんが違法カジノ店に出入りする姿が週刊誌で報じられました。良太郎さんは賭博行為を否定しましたが、出演予定だったミュージカルを降板し、約2か月ほど芸能活動を謹慎しました。涙を浮かべて謝罪し、2017年7月に清水さんのディナーショーで復帰。芸能活動を再開させた良太郎さんでしたが、そのわずか3か月後に覚せい剤取締法違反(使用)で逮捕されたのです」

 これまで良太郎さんに手を差し伸べ続けていた清水は、メディアの前で怒りを露わにした。

「自宅に詰めかけた報道陣に対して、涙ながらに『(良太郎は)事務所もクビにしました。バカヤローです。崖っぷちから落ちてしまったのだから、自分の力で這い上がっていくしかない』と、悔しさを滲ませました。しかし、最後には『突き放したいですけど、家族ですから。私の育て方がダメだったんだと思う。(薬物依存のサポートは家族で)やらなきゃいけない……』と、親心を見せる場面もありました」(同前)

 良太郎さんは懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を受けた。

「良太郎さんはその後、廃品回収や運送業などの仕事を転々としました。2023年には格闘技イベントに参戦しています。参戦理由について『父ともケンカをしてしまいまして、もうかれこれ半年くらいしゃべっていない。昔は親子共演とか、テレビ、舞台もやっていました。もう1度、オヤジとやりたいと思い……』と、父との関係を修復したい思いを明かしていました」(同前)

 昨年9月、約8年ぶりとなる「親子ものまねコンサート」で共演した清水と良太郎さん。好評だったため、今年6月にも「2026 爆笑!親子ものまねコンサート」を開催し、大盛況を博した。しかし、それが最後の親子ステージとなってしまった。

 通夜前、一足早く斎場に現れた清水は白い菊の花が飾られた祭壇を見つめていた。その視線の先には白いタキシードに黒の蝶ネクタイ姿でほほ笑む良太郎さんの遺影が飾られていた。

 続編では葬儀で清水を驚かせた意外な光景、駆け付けた芸能界の友人、良太郎さんの妻の様子などを報じている。

(後編へつづく)