2026年上半期(1月〜6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事を発表します。スポーツ部門の第4位は、こちら!(初公開日 2026/06/28)。

【衝撃画像】「ユニフォーム姿が美しすぎる」と大反響…W杯を観戦する谷口彰悟34歳の妻・泉里香さんを写真で見る

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 3バックのセンターポジションで、最終ラインを統率し、日本の守備を統括するのが谷口彰悟だ。最終予選からセンターのポジションを任されるようになり、逆転勝ちしたブラジル戦、1−0で完封勝利を収めたイングランド戦もセンターを任された。今回の代表では長友佑都に次ぐ年長(34歳)で、チームのまとめ役も担う。

 谷口は、エリートではない。

 高い危険察知能力とクレバーな守備で成り上がってきたが、代表に恒常的に招集されるようになったのは30歳からで、海外への挑戦は31歳だった。海外や代表絡みでいえば、遅咲きの選手である。


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Jリーグ歴代2位の155試合連続試合出場

 谷口は、筑波大出身で大学時代はサッカーだけではなく、保健体育の教育免許も取得した。2014年に川崎フロンターレに入団、最初はセンターバックではなく、左サイドバックでの起用が主だった。レギュラーに定着したのは、17年シーズンからだ。不動のセンターバックとして、川崎が誇る爆発的な攻撃陣を背後で支えた。

 谷口がその鉄人ぶりを高く評価されたのは、連続試合出場記録だ。2014年8月の名古屋戦から19年4月の鳥栖戦で欠場するまで、155試合連続試合出場を記録、これはJリーグ歴代2位の快挙だった。

 2020年にはキャプテンになり、チームを牽引し、リーグ優勝、天皇杯の2冠を達成。この頃から海外移籍を口にするようになった。「年齢的にもうラストチャンス」と覚悟を決め、中東への移籍を決めたのは、カタールW杯が終わった後の22年12月だった。

カタールW杯、3戦目で出場「よっしゃ、やっと来た」

 カタールW杯で、谷口は自分自身の価値を高めた。

 ドイツ戦、コスタリカ戦と出番がなかったが、グループリーグ突破を賭けた3戦目のスペイン戦に左センターバックとして出場した。2日前に森保一監督にスタメンを言い渡され、「よっしゃ、やっと来た。やってやるぞ」と思った。

 試合は「最初は緊張した」というが、相手がヘッドアップできないぐらいのプレッシャーをかけつつ、得意の読みの良さでボールを奪った。最少失点でスペインを抑え、逆転勝ち。

「すごい緊張感のなか、強い相手に勝てたのは最高」と笑みを見せ、つづくクロアチア戦でもスタメンで出場した。最後、PK戦で負けた後、谷口は冷静にこういった。

「日本が見たことがない新しい景色を見るのが僕らのミッションだった。今回は出来なかったけど、これからも次の大会に向けてその挑戦がつづいていく。そこに自分が身を置けるようにやっていきたい」

アキレス腱断裂で全治6か月「戻れるのか、不安しかない」

 その言葉を踏むように、谷口は戦いの舞台を中東に移し、さらに2024年7月、ベルギーのシント・トロイデンへ移籍した。チームでも、日本代表でも不動のレギュラーとしてプレーしたが、同年11月8日にアキレス腱断裂の重傷を負った。

 帰国し、手術したものの全治6か月という診断に、いつもはポジティブな谷口も「戻れるのか、不安しかない」と苦しい胸中を吐露した。

 リハビリをつづけるなか、日本代表には高井幸大、鈴木淳之介ら若い世代の台頭が目立ってきた。復帰への不安とともにポジションを失うかもしれないという恐怖と戦いつつ、2025年5月にチームに復帰、半年ぶりに公式戦に出場した。谷口は、怪我との闘いから無事、生還したのである。

怪我をきっかけに、結婚に前向きになった

 その翌月の6月、谷口はかねてから交際中だった女優・泉里香さん(37)との結婚を発表した。今回の北中米W杯では、ユニフォーム姿で観戦する里香さんの写真がSNSで話題に。「美しすぎる」と大きな反響を呼んでいる。

 そんな里香さんは、谷口が怪我で苦しい時期を支えた存在だった。

 2015年に友人の紹介で交際がスタートしたというが、当初からお互いのキャリアを尊重。谷口はサッカー選手として高みを目指し、里香さんは女優やグラビアモデルとして幅広く活躍した。

 2022年、カタールW杯が始まる前の夏頃、破局のうわさが広がった。当時は谷口にとって自分のキャリアがかかる重要な時期、谷口はサッカーに集中し、里香さんも仕事で忙しく、会えない日々がつづくなか、自然と距離が生まれ、自分たちの関係を見つめ直す時間になった。

 その後、ふたりはお互いの重要性を再確認し、結婚願望が薄かった谷口も怪我の際の里香さんの献身的なサポートによって、結婚に前向きになった。

 チームメイトからは「24時間イケメン」といじられるほど、欠点がない真面目な人柄でも知られている美男と、『美少女戦士セーラームーン』でセーラーマーキュリーを演じるなど、女優としても活躍するモデル美女の結婚は、スポーツ界、芸能界から「おめでとう」と祝福の声があがった。

364日ぶりに代表のピッチに戻り、復帰ゲームを白星で飾る

 それから谷口は、代表でレギュラーを張り続けている。彼女のバックアップがあってこそ谷口は怪我から完全復活を果たし、今も代表チームで活躍できているといっても過言ではないだろう。

 昨年10月、ブラジルと戦う日本代表に招集され、364日ぶりに代表のピッチに戻って来た。谷口は、スタメンで出場し、2失点するものの体を張った守備でそれ以上の失点を許さず。その後、チームは逆転勝ちを収め、復帰ゲームを白星で飾ることができた。

 試合後、谷口は「ここで結果を出せなかったら終わりだろうなと思っていました。若くて才能がある選手がたくさん出て来ている中、僕の場合は年齢もあります。自分のサッカー人生を賭けるぐらいの気持ちで臨みましたし、勝てたことで、改めてスタートラインに立てたのかなと思うので、ひきつづき緊張感を持って代表選手に値する結果を出していきたい」とプレー中のような真剣な表情で、そう語った。

 そして、谷口は、W杯メンバーに順当に選出された。

まだ見ぬ景色を見るための挑戦が始まる

 今回の北中米W杯では4年前とは異なり、センターというレギュラーポジションを確保して、カタールW杯で達成できなかった目標にチャレンジする。

「4年前、新しい景色を見られずに終わって、悔しい想いをしました。今回、まだ見ぬ景色を見るための挑戦がこれから始まるわけですが、不安も恐れもないですし、むしろ楽しみですね。みんな、この4年で成長した姿をぶつければ、それはおのずと見えてくると思いますし、僕も成長した姿をW杯で証明したい」

 チームには、番頭役の長友がいる。「彼ほどW杯を語れる選手がいない」と谷口は言うが、自らも年長組の一人として、チームが円滑に進む役割を果たしていく覚悟だ。

「やっぱりW杯で勝ちたいですから。前回スペイン戦で勝った時、勝利の重さと興奮を感じました。今回は、最後まで勝ち続けたい。僕たちの目標は、優勝なので、優勝するために何でもやる覚悟です」

 その言葉通り、34歳ながら先頭に立って戦う姿を見せてくれるだろう。

(佐藤 俊)