治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が自身のYouTubeチャンネルで「25歳女性教師、銃刀法違反。車に包丁置いてるだけで逮捕? 元刑事が解説」を公開した。動画では、25歳の女性教師が車内に包丁を所持していたとして銃刀法違反で現行犯逮捕された事件について、元警視庁刑事の視点から逮捕に至った背景や法律の解釈を解説している。

愛媛県四国中央市で起きたこの事件では、公立学校に勤める女性教師が車内に刃渡り約14.5cmの包丁を所持していた疑いで逮捕された。小比類巻氏はこの報道に対し、「車に包丁を置いていただけで逮捕されるのか」と疑問を抱く視聴者が多いことに触れつつ、事件の発端が「夫からの行方不明届」であったことに着目する。通常、行方不明届が出されて本人が発見された場合、成人であれば本人の意思を尊重し、強制的に連れ帰ることはできない。しかし、今回は逮捕という強硬な手段が取られた。

小比類巻氏は、女性が家を出る際に「死んでやる」などと言って飛び出した可能性を指摘する。自暴自棄になっている人物をそのまま帰すわけにはいかず、安全を確保するための方便として「銃刀法違反」での逮捕に踏み切ったのではないかと分析した。

さらに動画では、資料を交えて銃刀法違反における「正当な理由」について解説。北海道で草刈り用の鎌を車に2ヶ月間積んでいた男性が無罪になった判例や、神戸で因縁関係にある女性を問い詰めるために包丁を持ち込んだ人物が有罪になった判例を紹介した。「護身用や、何かあった時のために刃物を持つことは認められていない」と強調し、日本の法律における刃物所持の厳しさを説明する。

最後に小比類巻氏は、キャンプなどで使用した刃物を車に放置することの危険性を警告。「いつまでも車の中に凶器となり得るものを置いておくのはよろしくない」と述べ、目的なく刃物を持ち歩かないよう視聴者に強く呼びかけた。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。