ドジャース・大谷 6戦4発締め!日米通算350本塁打 “満身創痍”の先頭弾、試合後は左膝の水抜き
◇ナ・リーグ ドジャース3―5ダイヤモンドバックス(2026年7月12日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(32)は12日(日本時間13日)、前半戦最終戦のダイヤモンドバックス戦の初回に22号先頭打者本塁打を放った。これで直近6試合4本目で、日米通算350本塁打となった。左膝炎症の影響で14日(同15日)のオールスター戦を辞退するなど、満身創痍(そうい)の状況で意地を見せた。試合後に炎症を抱える左膝の水を抜く処置を行い、球宴休みを経て、17日(同18日)からの後半戦に向かう。
試合後のクラブハウス。着替え終えてハーフパンツにサンダル姿の大谷は、左足を明らかに引きずっていた。左足の膝蓋(しつがい)骨付近にはばんそうこうのようなテープも貼られていた。満身創痍の状態で前半戦最終戦まで戦い抜き、帰路に就いた。
全力疾走はできなくても、フルスイングでその力を改めて証明した。初回裏。左腕ブラットの初球だった。ど真ん中の89・1マイル(約143キロ)直球を捉えると、打球速度111・8マイル(約180キロ)の痛烈な一打は中堅左の外野席上段へ着弾。節目の日米通算350号は今季2番目の飛距離437フィート(約133メートル)。3回の2打席目も右中間への二塁打で続けた。今季初の同一カード3連敗となったが、デーブ・ロバーツ監督も「素晴らしい本塁打だった。二塁打も打って、今日は本当にいいスイングができていた」と、この時ばかりは表情を緩ませた。
ただ、この二塁打や5回の捕ゴロの際は走り出しこそスムーズだったが、減速時に痛むのか、左足をかばうようなぎこちない走り方になった。自身初の両リーグ最多得票で選出された球宴を辞退するのもやむを得ない状況か。ロバーツ監督は「今日、左膝の水を抜く予定。我々と一緒に(フィラデルフィアには)来ない」と説明した。
3年ぶりに二刀流で開幕した今季は、ここまで第2子誕生時を含め欠場はわずか5試合。投手で14試合に先発し8勝2敗、防御率1・79。打者で87試合に出場し、打率・293、22本塁打、58打点、6盗塁。左膝炎症に加え、今月からスイング時に右上腕二頭筋の違和感も抱えた状況で、前半戦を戦い抜いた。
登板回避と球宴欠場を発表した11日の試合後に大谷は「チームとしてはポストシーズンを見据えながら、そこに合わせていきたい」と話しつつ「とはいえ、出られる試合は出たい」と強い気持ちを見せた。その言葉通り、最後まで戦う覚悟を貫いた前半戦だった。全ては10月のポストシーズンへ。その歩みは、まだ止まらない。(柳原 直之)
《歴代19位タイの先頭弾》大谷の通算33本目の先頭打者本塁打は、04年に米野球殿堂入りしたポール・モリター(ブルワーズなど)と並んで歴代19位タイ。歴代最多はリッキー・ヘンダーソン(アスレチックスなど)の81本で、日本選手最多はイチローの37本で13位タイ。この一発で日米通算350本塁打(日48、米302)となった。歴代最多507本(日332、米175)の松井秀喜に次ぎ2人目。
《記念球は2400万円!?》大谷の22号をゲットしたフェルナンド・ゴンザレスさん(38)は「大谷は最高の選手。本当に興奮している」と喜んだ。現地在住のモノマネ芸人アキ・テリヤキが扮する「ミニタニ」に日米通算350号だと教えてもらったそうで「翔平は左膝が痛いから球宴に出ないんだろ?休んだ方がいい。俺たちは3連覇を目指している」と熱っぽく語った一方、「もし大谷がこの記念球を欲しいなら話し合おう。15万ドル(約2400万円)かな」とジョーク交じりに話した。

