右斜め正面から見た「E-410」

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オリンパスは、小型・軽量なデジタル一眼レフカメラ「E-410」を発売した。ボディのみの価格は店頭価格89,800円前後、[ED 14-42mm F 3.5-5.6]が付くレンズキットで店頭価格99,800円前後、[ED 14-42mm F 3.5-5.6]と[ED 40-150mm F4.0-5.6]が付くダブルレンズキットで119,800円前後となる。

デジタル一眼レフカメラとしては、世界最小・最薄で重量は375g(本体のみ)と一眼レフカメラとは思えないサイズ・重量となっている。通常、同クラスのデジタル一眼レフカメラ重量差は、十数グラム程度と僅かなものなのだが、同じデジタル一眼レフカメラのキャノンEOS KissデジタルXの510gと比べ、135gも軽いことを見ても「E-410」の軽量化が、いかに劇的で凄いかがわかるだろう。
また、オリンパスのデジタル一眼レフカメラでは、おなじみになりつつあるライブビュー機能も搭載しているので、ファインダーを覗きにくい姿勢の撮影なども、液晶画面で実像を確認しながらの撮影が可能だ。
写真:小型・軽量なデジタル一眼レフカメラ「E-410」
写真:右斜め正面から見た「E-410」

■「E-410」の本体特徴

「E-410」は、小型・計量なのが一番の特徴だ。サイズは幅129. 5高さ×91×奥行き53mm、重量は375gと、デジタル一眼レフカメラとしては世界最小・最軽量となる。このサイズを実現するために、内部の隙間を有効に利用する基板構造を設計し、樹脂とメタルフレームを使ってボックス構造にするなどの工夫で剛性と小型・軽量化のボディを実現している。

センサーの有効画素数は、1000万画素、背面には2.5型液晶モニターを備える。撮影モードは、AUTO、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアルのほか、シーンプログラムAE、シーンセレクトAEで撮影シーンにあわせて撮影することも可能だ。撮影感度は、AUTOのほかISO100、200、400、800、1600から選択できる。ファインダー部は、倍率0.92倍、視野率は約95%、測距点は3点となる。記録媒体は、CFカード、マイクロドライブ、xDピクチャーカードを利用できる。バッテリーは、専用のリチウムイオンバッテリーを使用し、光学ファインダー使用時なら約500枚の撮影が可能だ。
写真:正面から見た「E-410」
写真:背面から見た「E-410」

■液晶画面で確認しながら撮影できるライブビュー

通常、デジタル一眼レフカメラではファインダーを覗いて被写体を確認して撮影する。しかし「E-410」では、ファインダーのほか背面の液晶モニターに画像を直接映し出して確認しながらの撮影が可能だ。コンパクトデジタルカメラでは、液晶モニターで確認しながら撮影するということはあたりまえだが、デジタル一眼レフカメラでは、まだまだめずらしい。

ライブビューで撮影することのメリットは、地面すれすれの位置でのローアングル撮影や高い位置の被写体に手を伸ばすハイアングル撮影など、ファインダーを覗いて確認することが難しい姿勢での撮影が簡単にできるということだ。液晶モニターは視野率100%で、上下左右の斜めからモニターを覗いてもよく見える仕様になっている。また、ファインダーでは露出補正やホワイトバランスの調整で実際にどのように写るのか撮って見ないとわからないが、ライブビューでは調整が反映された状態で写し出されるので、実際にどのような画像になるのか確認しながら撮影することができる。
写真:ファインダーを覗きにくい姿勢の場合は、液晶モニターで確認しながら撮影できる

■ダストリダクションでレンズ交換時のホコリの侵入も安心

デジタル一眼レフカメラは、レンズ交換ができることが魅力の一つだが、交換の際にホコリが侵入しセンサーに付着すると、ホコリの陰が撮影画像にまで写り込んでしまう。「E-410」では、ホコリの侵入対策としてセンサーの前にスーパーソニックウェーブフィルターが装備されている。このフィルターにより、直接センサーに付着するホコリを防ぐ仕掛けになっている。また、フィルターに付着したホコリは、超音波振動でふるい落とされるほか、フィルターにホコリが付着した場合でもセンサーとフィルターの間に間隔があるため画像へ写り込まない構造となっている。ホコリの侵入は、デジタル一眼レフカメラで気になる点の一つなので、頻繁にレンズ交換をするユーザーにはありがたい機構だ。

■撮影例

●花
写真:1/100 F5.6 ISO200

●建築物
写真:1/200 F9 ISO200

●夜景
写真:1/25 F4.8 ISO800

●フラッシュ撮影
写真:1/80 F5.6 ISO400

●小物撮影
写真:1/60 F5.6 ISO400

■はじめての一眼レフとして最適!

小型で、女性の小さな手でもとても扱いやすく重量も軽いので取り回しも楽に行えることは間違いないだろう。ただ、グリップ部は指が引っかかる程度の盛り上がりはあるが、握るほどの突起ではないので、口径の大きい望遠レンズなどを取り付けて重量が増したときの取り回しには少し不安が残る。

だが、標準クラスのレンズをメインとして利用するのであれば、それほど重量の負荷もないので、特に気にしなくてもよいだろう。撮影モードも、コンパクトデジカメのようにシーンを選択して撮影できるモードもあり、状況に応じた撮影もオート機能を中心に簡単に行える。コンパクトカメラからの乗り換え入門機としては最適なデジタル一眼レフといってもよいだろう。

7月には、一つ上の上位機種となる「E-510」の発売も控えている。こちらは、サイズが一回り大きく、グリップもしっかり握れるものが備わっている。性能的な仕様は、ほぼ同じだが手ぶれ補正機能が備わっているなど、さらに高機能となっている。「E-410」では物足りなさを感じる人は、「E-510」の発売を待って比較してどちらを買うかを決めるのもよいだろう。

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オリンパス E-410
オリンパス

編集部:篠崎哲(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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