スポニチ

写真拡大

 ◇WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 〇同級2位・岩田翔吉 負傷判定8回1分33秒 正規王者ノックアウト・CPフレッシュマート●(2026年3月15日 横浜BUNTAI)

 【浜田剛史の目】岩田は、世界王座陥落後からボクシングの幅を広げる課題に取り組んだ。それを試合で発揮できたのが大きかった。ファイターからボクサーファイターに変われたのは、努力の成果だろう。

 それまでは、打ち合いしかできなかった。パンチも力を入れないと打てず、相手に足を使われると追えなかった。今はパンチに強弱をつけ、足を使い、連打もできる。いろいろなタイプの選手に対応できるスタイルを身に付けたのは大きな収穫で、今後が楽しみだ。

 増田は、新旧交代を印象づけた。ドネアの左を空振りさせ、さらにガードを下げないことを徹底し、その上で得意のワンツーからの左ストレートを磨いてきた。踏み込みが速くなったので、得意パンチが生きた。

 元々不器用な選手で、パンチを外してカウンターなどはできない。武器を最大限に生かす練習をしてきたが、防御とともに得意パンチに磨きをかけたことが、この日のTKOにつながった。

 増田は王者・堤への挑戦権を得た。激闘を制してきた堤か、力を伸ばした増田か。2年半前の対戦では堤が判定勝ちしたが、次は厳しい試合になるだろう。(元WBC世界スーパーライト級王者)