横須賀 日本海軍「謎の巨大風洞」2万5千馬力の動力 とてつもない性能か

横須賀・追浜にあった日本海軍最大の航空技術開発拠点「航空技術廠(しょう)」(空技廠)の巨大風洞が、ジェットエンジン開発の試験場として活用されていた姿が見えてきた。神奈川新聞社の取材で、風洞内の送風機は旧海軍の主力だった零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に搭載されたエンジンの20倍超の2万5千馬力という強力な動力を持っていた可能性があることが判明。横須賀市立中央図書館郷土資料室は、昭和30年代半ばに撮影された解体直前の風洞の写真を発見、往時の状況も浮かび上がった。
◆備考に「ジェットエンジン試験用」
空技廠の元職員らが1996年に発行した記念文集「青空」の中に、空技廠所有の風洞十数カ所の一覧表があり、備考に「ジェットエンジン試験用」と記載された「特殊運転場」が登場する。測定部はジェットエンジンの開発を主導した種子島時休(たねがしまときやす)の報告書と同じ大きさの「4メートル」。動力は他の風洞が「20〜4000馬力」だったのに対し、「2万5千馬力」と記されていた。
巨大風洞を調べる元東京海洋大学客員教授で、市民グループ「横須賀の現在・過去・未来を考える会」代表幹事の毛利邦彦さん(78)は「動力が桁違いで、とてつもなく強力。性能面が分かったのは大きな前進」と話す。
